杉山の住民と市民農園利用者がパン焼き石窯 7月31日、グリーンツーリズムや音楽祭
投稿日時:2005年07月22日(金)
舞鶴市青葉山山腹の杉山地区の住民と市民農園の利用者たちが、協力して製作していたパン焼きの石窯がほぼ完成した。また、湧き出る名水などを活用した地域づくりをするため、両者がメンバーとなったNPO法人・名水の里杉山を設立した。パン焼き体験や地酒の製造などの事業を始める。7月31日には石窯の完成を記念して、同地区でパンづくりなどのグリーンツーリズムや農園音楽祭を開催する。杉山地区は14世帯。大杉神社近くから湧く名水「大杉の清水」が有名で、昔はこの水でわさびを栽培していた。棚田の風景も残っている。が、近年は高齢化で耕作できない田畑が増え、2001年に市民農園を開設。野菜づくりの指導や名水を利用したイベントなど、都市住民との交流を進め、84アールの農園に市内や高槻市などの30組が通う。両者は3月、名水の活用やNPO法人化を盛り込んだ地域構想図を作成した。耐火レンガ700個を使った石窯は5月に製作にかかった。設計は農園利用者の世良孝さんが担当。石窯は幅1.8メートル、奥行き2.1メートル、高さ1.6メートル。下が薪を燃やす燃焼室、上部にパンを置く調理室を設けた。先日、試し焼きも行った。名水の里杉山の設立総会では、▽パン焼き体験、そば打ち体験▽地区の酒米と名水を使った地酒の開発・販売などの事業計画を話し合った。杉山産の農産物を使った飲食事業も研究する。19人の会員で発足し、法人認可は11月ごろの予定。同法人理事長の潮見清重さん(66)=杉山=は「一つでも事業を軌道に乗せ、多くの市民と交流していきたい」と話していた。31日のグリーンツーリズムは午前10時から、杉山を散策する。無料。石窯によるパンとピザづくり(先着順50人)、そば打ち(同20人)は同11時から。各500円。申し込みは市農林課(電話66・1023)。音楽祭は午後五時から。舞鶴ギター合奏団などが出演する。無料。
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