木造校舎に地域結ぶアサガオ 日比野さんのアートプロジェクトで苗植え 旧丸山小でサッカーも 種のボールと船のゴールで【舞鶴】
投稿日時:2015年06月12日(金)
アサガオの育成を起点に人と地域の交流を育み、現在全国29地域が参加する、アーティストの日比野克彦さん(56)によるアートプロジェクト「明後日(あさって)朝顔プロジェクト」の、参加地域が年に一度集う「明後日朝顔会議2015in舞鶴」(torindo、市など主催)が5月30、31日、北吸の赤れんがパークと三浜の旧丸山小学校で行われた。参加地域のメンバーと市民ら計約50人が参加し、苗植えなどで交流した。同プロジェクトは、2003年に日比野さんが新潟県十日町市莇平(あざみひら)の住民と育てたアサガオがきっかけで、収穫した種が各地域を行き来し受け継がれている。舞鶴は2008年に市が受け入れ、市役所のベランダなどで育成を開始。10年から引き継いだ「まいづるRB」によって、種の形をした自走船を造船し航海する「種は船プロジェクト」に繋がり、参加した市民らに受け継がれた。昨年、水戸市で行われた全国会議で舞鶴での初開催が決定したのを機に、旧丸山小の木造校舎を活用したアサガオの育成も始まった。初日は赤れんがパーク5号棟2階で、来鶴した水戸(茨城)、新潟、莇平(新潟)、千代田(東京)、金沢、安宅(あたか)(石川)、姫路(兵庫)、氷見(富山)のメンバーが、活動の歴史や育成状況などを報告。翌日は旧丸山小学校で、参加地域のメンバーらが木造校舎から張られたロープの下に、13地域から寄せられたアサガオの苗約80本を地植えした。日比野さん考案の「ヒビノカップサッカー大会」も行われ、5人1組の6チームが参加。体育館でチームごとに段ボールなどを使って作成した、「種は船」にちなんだ種の形のボールと船の形のゴールを使い、グラウンドでミニサッカーの試合を楽しんだ。日比野さんは「可能性を秘めた丸山小の木造校舎に、水やりや種の収穫などで地域の人が集まり、使うきっかけになっていってほしい」と話していた。舞鶴のメンバーたちは地域住民との交流を目的に、旧丸山小に通い水やりを続けており、当日植えられなかった苗は、引土のいさざ会館の中庭で育てることにしている。
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