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朗読愛好会かざはな 気持ち込めて50回 市民に定着の催し 物語の世界誘う【舞鶴】

朗読愛好会かざはな 気持ち込めて50回 市民に定着の催し 物語の世界誘う【舞鶴】

投稿日時:2015年06月13日(土)

 市民でつくる朗読愛好会かざはなが、北吸のまいづる智恵蔵でほぼ毎月続ける朗読コンサートが、6月で50回目を迎えた。多い日には約30人が来場するなど、朗読を楽しみにする人たちの間ですっかり定着している。6月6日の記念コンサートには約50人が集まり、読み語りに耳をすませ物語の世界に誘われていた。かざはなは2007年に結成し、会員の7人が月一度の定例会での勉強や年に一度のコンサートなどを実施。会員たちの発表の場をつくり、朗読の魅力を知ってもらおうと、同年から年に9、10回程度(第1金曜日)、智恵蔵2階を会場に入場無料でコンサートを継続してきた。朗読するレパートリーは藤沢周平の時代小説、小泉八雲の怪談、源氏物語、絵本など古典から現代までと幅広く選んでいる。最近では音楽グループが友情出演し、演奏で演出してくれる。当初、来場者は少なかったが口コミで広がり、少ない時で20人、多い時には30人以上が訪れる。50回記念のこの日は、太田美智子さんと岡見公子さん、吉崎和明さん、矢野武さんが絵門ゆう子作の「うさぎのユック」、田岡紀代子さんが映画「ローズ」の中の詩を、山本友子さんと加藤秀美さん、田岡さんが壺井栄作の「二十四の瞳」を朗読した。メンバーたちが交代しながら登場人物の気持ちを込めながら朗読すると、聴く人たちは目をつぶって場面の情景を思い浮かべていた。代表の矢野さん(84)は「まだまだ未熟ですが、作者の思いを声に乗せて届けていきたい。文化的な雰囲気をつくるためにも今後も続けます」、岡見さん(67)は「もう50回なのかと思うと感激です。これからも少しずつ向上していきたい」と話している。

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