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最高齢で現役の通訳ガイド 活躍する15人 1冊の本で紹介 ジョー岡田さんも掲載 平成の侍、不屈の歩み語る【舞鶴】

最高齢で現役の通訳ガイド 活躍する15人 1冊の本で紹介 ジョー岡田さんも掲載 平成の侍、不屈の歩み語る【舞鶴】

投稿日時:2012年11月06日(火)

ジョー岡田さん

様々な分野で最高齢で現役として活躍するプロ15人を掲載した書籍がこのほど発行され、その中で、サムライショーで知られる通訳案内士のジョー岡田さん(83)=福来=が紹介されている。英語と通訳ガイドの仕事に出会ったきっかけや自己流で学んできた不屈の歩み、仕事への向き合い方などを熱く語っている。  書籍のタイトルは『最高齢プロフェッショナルの条件 これができれば、好きな仕事で一生食べていける!』(徳間書店)。106歳の教育学者の曻地三郎さん、90歳の漫才師、内海桂子さんら、いまも仕事に打ち込む人をライターたちが取材した。  岡田さんが通訳ガイドを目指したのは、外国人観光客を相手にタクシー運転手をしていた27歳。京都ホテルで外国人を案内していた堂々とした態度の観光ガイドを見たことがきっかけだった。  旅行会社の運転手に転職し英語を学び、運転を担当した米国の会社社長夫妻に気に入られ、米国で働く機会を得て夜は大学で学び、帰国後、国家資格の通訳案内士の試験に合格した。  ガイドとして独立し、外国人観光客向けツアーの企画を立て、居合いを実演するなどのサムライショーは14年間に13万人を集客した。円高不況などで京都から舞鶴に移るが、何度も立ち上がり新たな挑戦を続ける。米国の武道家を居合いの弟子に受け入れ、空中リンゴ切りをギネス記録に登録し、81歳で中東のアブダビで1カ月間、企業通訳として働いた。  本の中で、「50年以上ガイドしてて、今日はしんどいと思ったことなんて1度もない。朝になれば、よっしゃあ、今日も行ったるで、お客さんをニコリとさせたるで」、「国に帰ってから『こんなガイドがおったで』と話をしてくれたら、幸せなこっちゃ。オレはそういう自己満足のために働いているんやと思う」と記されている。  岡田さんは「自分のやりたいことを続けた結果、いまがある。88歳までは現役で続けたい」と話している。10月も11日間かけ、米国人20人を北海道や東京などへ案内した。  本は四六判、250ページ。1,470円。書店で販売中。

写真=侍姿で本を手にする岡田さん

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