最新の記事

  

暫定登録文化財 新たに4件登録

暫定登録文化財 新たに4件登録

投稿日時:2018年02月06日(火)

 第3回京都府暫定登録文化財の登録に、舞鶴市内の文物4件が新たに選ばれた。第3回は276件を選定、過去2回の740件と合せて総計1016件が登録されることとなり、舞鶴からは13件が保護の対象となった。今回はアンジャ島遺跡出土の「石斧(2点)」など考古資料3件のほか、有形民俗文化財として、北前船の守り神として信仰を集めた湊十二社(西神崎)が所有、西神崎公民館で保管している「湊十二社奉納和船」が選ばれた。船底に「嘉永5年」「家内安全」「海上無難」と墨書された全長148.6cm×幅88cm×高さ74cm、市指定文化財にも登録されている模型で、風雨に晒され破損があるものの帆柱など付属品も残っている貴重なものという。文化財保護制度の枠外にあり、盗難や破損劣化から良好な状態での継承が急務である文化財について、京都府教育委員会は、今年度から独自にこれらの早期保護を図る「暫定登録文化財」制度を設けている。山田啓二府知事は「府が全国で初めて創設したこの制度は、府内の文化財を守る大きな役割を果たすと思います。この度、1千件を超える文化財を登録できたことを非常に誇りに思います。世界に誇る府の文化財を、今後も一層保護と活用に努めていきます」とコメントしている。

4件の詳細は次のとおり。
【考古資料】
「石斧」(アンジャ島遺跡出土)2点
「製塩土器支脚『笠百私印』刻印」(浦入遺跡出土)1点
「須恵器特殊扁壷」(大川遺跡出土)1点
=舞鶴市所有
【有形民俗文化財】
「湊十二社奉納和船」1点
=湊十二神社所有

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ