明治のころ、縁起ものの図柄で売り出しPR 7月8日まで市郷土資料館で「舞鶴の引札」展【舞鶴】
投稿日時:2007年04月24日(火)
明治のころ、商店が発行した広告である引札(ひきふだ)を出品した「舞鶴の引札」展が、北田辺の市郷土資料館(市民会館内)で開かれている。正月に得意先に配られたことから、初日の出や大黒など縁起ものの図柄が、色鮮やかに印刷されており、明治期の舞鶴の商店や商売の様子を伝える資料となっている。7月8日まで。途中入れ替えをする。 引札は商店の開店や売出しを宣伝する広告(チラシ)で、江戸期の18世紀中ごろに始まり、明治になって地方都市で盛んになった。次第に新聞が普及すると、新聞の折り込み、やがてはポスターなどへと引き継がれた。 舞鶴の商店の引札は、ほとんどが明治以降に大阪の印刷所で刷られた。印刷技術が進み安価になったことや、見本から図柄を選び自分の商店名を入れて簡単に作れるようになった。正月に得意客に配ったため、図柄にはおめでたい絵や暦を使った。 同館が寄贈を受けて収蔵する約80点の中から、今回は29点を展示した。竹屋町の乾物・荒物商「江戸屋」、魚屋の履物商「中磯本店」、小間物などを扱う商店が、えびすさんや相撲取り、安売りを意味する「大勉強正札店」の宣伝文を入れたり、当時社会で話題になった博覧会や飛行機などの絵を載せている。入場無料。午前9時~午後5時。月曜休み。
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