旧丸山小の活用目指して 赤煉瓦倶楽部舞鶴 清掃、修復作業進める 三浜・小橋両区と 市内唯一の木造校舎再生へ 高専生や市民らも参加【舞鶴】
投稿日時:2014年06月27日(金)
舞鶴に残る近代化遺産や赤煉瓦建造物などを使ったまちづくりに取り組む、NPO法人・赤煉瓦倶楽部舞鶴(馬場英男理事長)が、市内で唯一残る三浜の旧丸山小学校の木造校舎を保存しようと活動を始めている。昨年から校舎の一部を管理する三浜・小橋両区と協力し、校舎内の清掃や破損箇所の修復作業などを行っている。海辺に立つ懐かしい校舎の活用に夢を膨らませている。
旧丸山小は、1876(明治9)年に三浜の海蔵寺の一部を校舎として開校し、91(同24)年に現地に移転。1942(昭和17)年に平屋建て校舎、50(同25)年に2階建て校舎、体育館、給食室、教員宿舎が建設された。三浜・小橋両区の児童が通っていたが、98(平成10)年3月に児童減少のため大浦小と統合され閉校となった。その後は市と両区が管理を行っている。
同倶楽部は昨年度から同校の保存・活用に向け両区に説明し理解を得た後、7月に校舎裏手に生い茂っていた竹や樹木を伐採し、校舎の窓の欠損箇所をベニヤ板で仮修復した。12月から毎月1回の清掃活動を始め、教室や廊下のモップ掛けや老朽下した廊下の修理、排水改善作業、雨風の浸入を防ぐために軒下開口部の修復などを行った。
6月21日には7回目の清掃作業が行われ、会員のほか、同校を研究材料にした作品づくりを進める舞鶴高専建設システム工学科の学生たちや、校舎脇に朝顔を植えるプロジェクトを希望する市民ら計11人が参加。天井が一部破損し落下している平屋建て校舎の教室や、2階建て校舎西側の階段や廊下などをモップで水拭きし、校舎前の草木の伐採も行った。清掃・修復作業は今後も継続して行っていく。
馬場理事長は「海と山の素晴らしい景色に囲まれた、唯一の木造校舎をとにかく残したい。残すには活用が必要で、地域の理解を得て、学生や地元の興味ある人たちと計画を進めていきたい」と話している。
写真左=1998年に廃校となった旧丸山小学校の校舎
写真右=平屋建て校舎の教室をモップで水拭きする参加者たち
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