日星高卓球部上田選手(1年) ろうあ者の全国大会初出場で優勝 【舞鶴】
投稿日時:2006年03月03日(金)
舞鶴市上安久の日星高校卓球部1年の上田萌選手(16)=浜=が、2月25、26日に春日井市で開かれた第28回全日本ろうあ者卓球選手権大会に初出場で優勝した。聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」の元金メダリストの選手を破って、念願の日本チャンピオンに輝いた。「ハンデイがあってもなくても、みんな同じだということを証明したい」と卓球を続け、2009年のデフリンピック出場の夢に大きく近づいた。大会には14人が出場し、上田さんは主催者の推薦で聴覚障害者の大会に初めて臨んだ。健常者と違って球の変化にクセがあり、慣れるのに時間がかかり予選リーグの初戦を落とした。次の相手はこの大会で7年連続優勝し、04年のデフリンピックで個人・複・団体で銀の小浜京子選手(大阪府)だった。2セットを先取されたが逆転勝ちし、波に乗って6連勝して予選を1位通過。4人による決勝は、1セットしか落とさず3戦全勝で優勝した。今大会は次のデフリンピック(開催国・台湾)の代表選考会も兼ね、上田さんは代表に近づいた。「小浜さんに2セット取られたけれど、競っていたので3セット目は必ず取ろうと思った。目標の優勝ができてうれしい」と笑顔を見せた。生まれつきほぼ両耳が聞こえない上田さんは、5歳から卓球を始めた。小学6年で全日本選手権ベスト8入り、白糸中時代は単・団体で全国大会に出場。日星高でも昨年は先輩の植山実穂選手とのダブルスで高校総体、今年1月には全日本選手権に聴覚障害者の高校生として初出場した。ラケットに当たる球の音で回転などを聞き分けるため、音が聞こえないのはハンディになるが、小さなころから卓球に親しむことで克服し、独自の感覚を身につけた。上田さんは「ラリーをすることは友だちと話をしているみたいで、ラリーを続けたくて練習をしてきました。私が頑張ることで聞こえる人にも聞こえない人にも勇気を感じてもらえれば。夢はデフリンピックで世界チャンピオンになること」と話す。同部監督の谷上宏樹教諭は「次のデフリンピックの日本代表チームの中心選手と期待されている」とその成長を見守っている。
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