最新の記事

  

新たな船出 凛として 海自教育隊 新入隊員262人

新たな船出 凛として 海自教育隊 新入隊員262人

投稿日時:2017年04月11日(火)

 海上自衛隊舞鶴教育隊の入隊式が7日行われ、18歳から27歳までの262人が、期待と不安を胸に祖国防衛を担う一員としてその一歩を踏み出した。春の穏やかな空気とは裏腹に、凛と張り詰めた緊張感漂う中、一糸乱れず隊員たちが並んだ。入隊したのは、入隊と同時に2等海士に任命された一般海曹候補生98人と約3ヵ月の基礎教育訓練を経て、2等海士、任期制自衛官に任用される自衛官候補生164人。入隊式には、自衛隊関係者のほか、家族や地域の来賓など約500人が参加。菊地聡舞鶴地方総監から教育隊への入隊が命令されると、一般海曹候補生を代表して徳田佳宏さん(21)、自衛官候補生を代表して芝先達也さん(21)が宣誓。2人は「強い責任感を持って専心職務の遂行に当たり、ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め国民の負託にこたえることを誓います」と決意の言葉を述べた。菊地総監は訓示で「我が国を取り巻く安全保障は、不安定要因がより顕在化しており、一層厳しさを増している。我が国周辺では、平時でも有事でもない、グレーゾーンの事態が増加、長期化する傾向にある」と述べ、海洋における中国の高圧的な対応、北朝鮮の軍事的な動き、世界各地で起こる国際テロなど、緊迫した状況へ向かう安全保障環境について触れた。その後、「謙虚に学べ」「同期の絆を大切にせよ」という2つの言葉を送り「国防、国際貢献という崇高な使命を有する海上自衛官を志した諸官に改めて深甚なる敬意を表する」と激励した。また、子どもの勇姿を見届けるため式に参加した家族へは「これから長い時間をかけて海上自衛隊が愛情を持って磨き上げていきます。どうかご安心下さい」と不安に思う家族に配慮した言葉を送った。舞鶴出身の村上雄太さん(22)の家族は「式は緊張感があってとても良かった。不安がないと言えば嘘になるが、国を守る一人として、訓練や勉強を頑張って欲しい」と話した。

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ