新しい桜の名所の敷地内に八重咲きの花見ごろ 丸玉産業舞鶴工場、5年がかりで独自に護岸も整備【舞鶴】
投稿日時:2010年04月27日(火)
建築用木工部材の設計や製造を手掛ける平の丸玉産業舞鶴工場(小林永政工場長)の敷地内に、多くの桜の木が植えられている。工場の環境整備として職員たちの手で毎年少しずつ苗を作って増やし、苗木も含めて約50本の桜があり、5年がかりで工事が完了した護岸には、鬱金(うこん)桜や天の川桜など珍しい八重咲きの花がいま見ごろを迎えている。舞鶴の新しい桜の名所に育てよようと取り組みが続く。桜の多い舞鶴の土地柄を意識し、工場内でも桜を増やそうと、約20年前から植え始めた。当初はソメイヨシノやオオシマザクラを主に、工場の敷地約6万6000平方メートルの境の土手や庭などに植えた。その後も、木のそばから出てきたひこばえや実生の苗を育て、大きくなった苗木を植え替えるなど職員たちが自ら世話をして増やしてきた。いまでは職員たちが花見をして楽しめるまで大きくなっている。また、海岸の護岸工事も独自に着手。土手だった海岸は大きな波によって浸食されたり、近くの引揚公園の頂上から見える位置にあることから、府などにも工事を陳情したが実現せず、約5年前から整備を始め、潮位の低くなる冬場に少しずつ進めた。コンクリートで固めることはせず、自然石を積み上げた工法を採用し、今年3月に長さ150メートル、幅2メートルの護岸が完成した。その護岸そばにも引揚公園頂上からも見て楽しんでもらえるようにと、数年前から八重咲きの珍しい品種を植えている。淡黄緑色の鬱金桜、枝を張らずに真っ直ぐ伸びる天の川桜、松のような樹形の松月(しょうげつ)桜、紅普賢像(べにふげんぞう)桜、関山(かんざん)桜の花が、海とクレインブリッジの風景の中で咲き、休憩時間中には職員たちもこの景色を楽しんでいる。小林工場長(64)は「今年は寒い春の影響で一斉には咲かなかった。あと10年もすれば見事な桜の木になるでしょう。今後も植樹を続けていきたい」と話している。
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