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故郷への思い重ね仲間と映画づくり 西高出身、多摩美大の水谷さんが舞鶴で 【舞鶴】

故郷への思い重ね仲間と映画づくり 西高出身、多摩美大の水谷さんが舞鶴で 【舞鶴】

投稿日時:2006年01月27日(金)

協力を求める水谷さん(右)と製作メンバーの岩渕悠さん

 西舞鶴高校出身で多摩美術大学映像演劇学科1年の水谷江里さん(21)=東京都世田谷区=と大学の仲間たちが、舞鶴で映画づくりに取り組む。舞鶴を出た水谷さんが、故郷への反発と美しさを感じる複雑な思いを重ねながら、ある親子の葛藤の姿を舞鶴の風景の中で撮影する。出演者も地元の人たちに依頼している。8月にロケを開始する予定。  18年間舞鶴で過ごした水谷さんは映画製作を学ぼうと、多摩美大に進学した。高校生のころ舞鶴を退屈な場所と嫌いもしたが、外に出てみていまは美し町と感じるようになった。そのことに気づき、「いつか故郷での生活を受け入れる日がくるのだろうか」との思いから、今回の映画の着想を得た。映画のタイトルは「KIKA」(仮題)。母親に反発する11歳の少女と、両親との確執から田舎を捨てて東京で暮らすその母親(42)を主人公に、子供が親を受け入れるまでの感情と葛藤の姿を描く。水谷さんが監督を務め、仲間たち10人と手掛ける。昨年から数度舞鶴入りし、舞鶴フィルムコミッションやまちづくりサポートクラブなども協力する。ロケは8月に西地区を中心に行う予定。3~4月に出演者を決める。2007年に完成させ、映画コンペに出品したいという。水谷さんは「故郷への思いが重なって物語が生まれました。地元の皆さんの協力を得て完成させ、上映を目指したい」と話している。メーンキャスト3人のロケ予定は約2週間。その他のキャストは1週間から2、3日。母娘役のほか、担任教師役(24)、少女の同級生役、父親役(39)、祖母役(81)などを募集している。

【問い合わせ】電話77・0086、同サポートクラブ。

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