支援にかける熱い想い触れる 被災地の医師 桑山さん 体験談、日星高と看護学校へ【舞鶴】
投稿日時:2012年07月06日(金)
紛争地での医療支援や東日本大震災の被災地で心のケアに取り組む宮城県名取市の医師、桑山紀彦さんの公演「地球のステージ」がこのほど北田辺の市民会館であった。来場した日星高校生徒と舞鶴医療センター付属看護学校の学生たちは、桑山さんと交流する機会を持ち活動にかける想いを聞き、看護師になる決意を新たにした。 公演では、自らも被災した名取市での体験などを歌と映像、語りで伝え、昼の部は両校の生徒と学生の約400人、夜の部は市民たちが来場。交流会は同館近くのカトリック西舞鶴教会リグリアンホールであり、両校の14人が「被災地に行けないもどかしさを感じる」などを問いかけた。 桑山さんは来院した被災者の話を聞き一緒に泣き、時には被災者が失った家の跡に立ち診療を続けた体験を語り、「思いやりを持った看護師になるためには想像力を豊かにしてほしい」と語った。 日星高看護科2年の河津夢さんは「被災した子供たちが心のケアを受けて前へ進んでいく姿に感動しました。看護師になってボランティアにも参加したい」、看護学校2年の緒方美雪さんは「看護師として海外でも活動したいという想いを強くしました」と話した。 桑山さんは「病院で2、3年経験を積み、笑顔と折り紙などの小さな芸があれば、海外で十分相手に受け入れられます」とアドバイスし、「きょうは話を聞いてもらって自分の気持ちも楽になった」と涙を流した。 看護学校学生会の小野山和さんは、学生全員で作った被災者への励ましのメッセージと募金を桑山さんに託した。
写真=桑山さんの想いに触発された日星高と看護学校の生徒たち
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