成生の陶芸家・高井さん 日展に入選、通算6度目の受賞【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年01月14日(火)
大浦半島の成生在住の陶芸家、高井晴美さん(38)が、このほど第34回日展工芸美術部門に入選し、通算6度目の受賞となった。漁村である成生の海をイメージした大作を作り続けている高井さんは、今回は岩に砕ける波をヒントにして力強い作品を出品した。今後も見る人に元気を与えるものを作って、日展に挑戦していきたいとしている。
日展は明治40年の第1回文部省美術展覧会を最初としてスタートし、日本の美術界をリードしてきた。毎年、日本各地から作家が応募し、東京美術館を始めてとして各地で巡回展が開かれている。
平成3年から京都市内で作家活動を始めた高井さんは、この年から3年連続して日展に入選。同6年にふるさとに戻ってアトリエを開設してからは、入選を果たせずにいたが同11年に入選し、翌年には初めて市内で個展を開いた。その後も毎年挑戦を続けて、一昨年と昨年に入選した。
第34回に応募した作品「濤(なみ)の華」は、岩にくだける波しぶきが上に向かって飛び散る様子から希望を表現した。高さ63センチ、幅31センチ、全体は青紫色。約4カ月かかって8点を制作し、素焼きの時点でひびが入るなどして完成したのは1点だった。陶器やガラス、鉄などの同部門に1133点の応募があり、その中から625点が入選した。昨年11月から東京の同美術館、12月から今年1月13日まで京都市の市立美術館で展示された。
高井さんは「成生に暮らしていても全国に通用する作品を作りたいと思い、各地の作家が集まる日展に挑戦し続けてきました。陶芸だけでなくいろんな分野の作品が集まるので刺激にもなっています」と話していた。今後も成生の海とここに暮らす人たちを作品で伝え、人に勇気を与えていきたいとしている。
写真は入選作「濤の華」と対になる作品と高井さん
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