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愛称「にのみやくん」が八千代館で出迎え 71年間植え込みに、駐車場の整備に伴い石像除幕【舞鶴】

愛称「にのみやくん」が八千代館で出迎え 71年間植え込みに、駐車場の整備に伴い石像除幕【舞鶴】

投稿日時:2009年07月21日(火)

八千代館前に置かれた二宮尊徳の石像と整備された駐車場

 映画企画製作会社「シマフィルム」(志摩敏樹代表)が運営する舞鶴市浜の映画館「八千代館」前に、来館者専用の駐車場の整備に伴い、長年人目に触れずにいた二宮尊徳の石像が設置され、7月18日、除幕し披露された。愛称「にのみやくん」の石像が利用者たちを迎えている。尊徳は江戸時代後期に農村復興政策を指導した農政家。両親を亡くした後農業に励んで生家を復興、小田原藩に用いられ財政を再建した。様々な逸話が残るが勤勉さを表すものとして、薪を背に担いで歩きながら本を読む像が最も知られ、各地に立てられている。映画興行を起こした野村鎌太郎氏が、事業の成功後に自分への戒めとするため、1938年に映画館隣の自宅の植え込みに尊徳の石像を置いたという。像は台座も含め高さ150センチ。植え込みに遮られ外からは見えず、石像の存在は家人しか知らなかった。民家を撤去して駐車場を整備するにあたり、石像の行き場を思案していたが、志摩代表が71年間見守ってきた映画館の側で今後も過ごしてもらおうと設置した。「にのみやくん」と書いた札も立て、来場した子供たちも親しみを込めて眺めている。駐車場は27台のスペースで、営業時間内に利用できる。
【問い合わせ】電話62・3583、同館

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