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思い出と花がいっぱいの公園に

思い出と花がいっぱいの公園に

投稿日時:2019年11月08日(金)

 共楽公園=余部下・余部上=でこのほど、市内の幼稚園、保育所の園児らが芝桜を植えた。訪れる人が減り手入れも行き届かず活気がなくなった公園に、以前のような元気な姿を呼び戻そうと平成28年から芝桜の植栽を始め、取り組みは4年目を迎えた。

 有志らでつくるウェルカムフラワー(川井賢治代表)が中心となり、始めた芝桜の植栽ではこれまでに約7000株を植えた。満開のシーズンには赤やピンク、白の芝桜が広がり行楽客らの目を楽しませている。この日は、約3000株を植え替える作業。川井代表は園児らに「今日植える芝桜は来年の4月から5月に綺麗な花を咲かせます。ぜひ見に来て下さい」と優しく話し、手渡される苗を両手で受け取った園児らは一株ずつ丁寧に植え付けた。桜の名所として有名な同公園だが近年次第に訪れる人が少なくなり、手入れも行きとどかなくなった。野生動物に荒らされる被害もあった。さらに地域住民からは「地域に元気がない」「子どもたちの姿も少ない」との声が多く聞かれたことから、有志らが集まり活性化に向けた取り組みを検討し活動を始めた。芝桜は4月中旬から5月中旬が開花時期。4月、桜の時期が終わり5月上旬からのつつじの開花までは芝桜が満開になることで約2ヶ月間公園は花に包まれる。桜の名所にちなんで芝桜とした一面もあるが、春の開花シーズンには咲く花が絶えない公園であるようにとの思いが込められている。活動では子どもたちの故郷での思い出づくりにも力を入れている。子どもたちは地域の住民とふれあう機会が少なく思い入れがないため、やがては舞鶴を離れ戻ってこなくなるのではとの危機感があった。
 事務局の中島則明さんは「植栽を通して地域の人と関わり故郷に愛着を持ち、舞鶴を離れたとしても帰りたいと思うようになってほしい」と願いを込める。園児らは「これ僕が植えた」「春になったらみんなで見に来る」と笑顔を見せながら土の付いた手のひらを自慢げに見せ合っていた。今回園児らはピンクと白の芝桜を赤い花を咲かせる株に植え替えた。来年の春は赤い絨毯が一面に広がる。中島さんは「地域の人から、公園を見に行ってきたとの声が聞かれるようになった。本当に嬉しい」と笑い「公園を訪れる人は年々増えている。順調に元気を取り戻している」と手ごたえを感じている。今後さらに活動を続け将来は、1万株の芝桜が咲き誇る公園を目指すという。活動は寄付金とボランティアで行われている。事務局は「一緒にいい汗かきませんか」と寄付金、ボランティア参加者を募っている。寄付金は北都信金中舞鶴支店/普通/0366546/ウェルカムフラワー。1口200円を目途に無理のない範囲で。
活動に興味のある方は TEL:090・1587・1076 代表川井さん、又は TEL:090・3618・8243 事務局中島さんまで。

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