復興へ向かう球児たちと 舞鶴東スポ少野球部 被災地の福島県いわき市へ遠征 12月8~10日 交流試合 「一緒にプレーして、仲間を勇気づけたい」【舞鶴】
投稿日時:2011年11月29日(火)
舞鶴東スポーツ少年団野球部が、12月8、9、10日、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市に遠征する。部員たちは、地元の少年野球チームと交流試合を通じて、被災した球児たちにエールを送り、友情の輪を広げる。野球部の田中富美夫監督(51)が、震災後、いわき市に立ち上げられた「いわきベースボールタウンプロジェクト(略称IBTP)」の高橋克巳会長と親交があり実現した。2人は、かつてそれぞれ地元の青年会議所会員で、日本青年会議所活動で知り合ったという。IBTPは、野球を通じて元気な街に復活することをめざし、プロ12球団やプロ野球選手会との連携、全国から野球チームを呼び込むなどの活動を行っている。遠征チームは、小学5、6年生の部員17人とチームスタッフ、保護者ら総勢約40人。交流試合は、全国学童軟式野球大会で、上位に進出している小名浜少年野球教室(いわき市)、常磐スポーツ少年団(常磐市)と対戦。部員たちが手作りした巾着のグローブ入れをプレゼントするほか、相手選手宅にホームステイする。田中監督は、屋根瓦工事会社の社長で、震災1カ月後、福島県で2週間余り工事に携わっており、「すさまじい現状から復興へ向かう力強さを部員たちが見て感じてほしい」と遠征の意義を話す。稲葉伊織主将(12)=新舞鶴小6年=は「一緒に元気にグラウンドでプレーして、被災した仲間を励まし、勇気づけたい」と話している。
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