引揚登録を発信 JR東駅で常設展示【舞鶴】
投稿日時:2016年01月08日(金)
浜のJR東舞鶴駅コンコースに、引揚資料のユネスコ世界記憶遺産登録を紹介するコーナーが設置され、年末の帰省客たちが見入っていた。登録以後、JRを使って東駅に到着する観光客から、引揚記念館へのバスの時間を尋ねられることが増えている。かつて引揚者が各地の故郷へ向け出発した東駅で、登録や引揚の史実を利用者に知ってもらおうと、記念館が掲示物を提供してJR西日本がコーナーを設けた。記念館が改修のため休館していた間、赤れんがパークの特別展で展示していた桟橋のレプリカや引き揚げの様子を伝える写真のタペストリー、故郷へ帰るため東駅で列車に乗る引揚者などの写真、登録を紹介する説明パネルなど9点が展示された。東駅などを統括する綾部駅長の稲岡和則さんは「登録を機に何か駅で出来ることをと考えていました。駅の利用客に登録を伝えるお役に立てば」と話す。山下美晴館長は「引揚者にとって特別な場所である東駅で、こうした発信する場をいただきうれしい」とお礼を伝えた。今後は資料の入れ替えなども考え常設展示をする。
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