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引き揚げの地で 音楽劇「君よ生きて」 7月4、5日 総文小ホールで上演 チケット発売中 市民らムード盛り上げ【舞鶴】

引き揚げの地で 音楽劇「君よ生きて」 7月4、5日 総文小ホールで上演 チケット発売中 市民らムード盛り上げ【舞鶴】

投稿日時:2015年04月28日(火)

プレビュー公演で舞鶴港を舞台にした一場面を演じる伊東さん(左)と平川さん

 舞鶴市海外引揚70周年記念事業として、シベリア抑留と引き揚げをテーマにした音楽劇「君よ生きて」(望月龍平シアターカンパニー)の舞鶴公演が7月に上演される。4月19日からチケットが発売され、北吸の市政記念館では同日、演出家や出演者らによるプレビュー公演が開かれ、市民ら約120人が本公演の成功に向けてムードを盛り上げた。音楽劇「君よ生きて」は、舞鶴引揚記念館所蔵資料のユネスコ世界記憶遺産登録に向けた活動の一環で、演出家の望月龍平さんの劇団が制作し、市が資料提供や引き揚げ経験者らへの取材などに協力した。現代の若者がシベリアの収容所にタイムスリップして強制労働の厳しさを体験し、舞鶴へ帰港する物語で、昨年3月に東京都内で10回上演された。舞鶴公演は、舞鶴港に引揚第1船「雲仙丸」が入港してから70年の節目に合わせ上演が決定し、舞鶴観光協会、まいづるネットワークの会、舞鶴・引揚語りの会ら5団体が、舞鶴公演を盛り上げる会も設立した。プレビュー公演ではチケットの販売も行われ、ダイジェスト版の映像も上映された。舞鶴港を舞台にしたシーンの再現では、女優の伊東えりさんが舞鶴で夫の帰還を待ちわびる妻を、平川めぐみさんが妻を励ます舞鶴市民の役を歌を交えて演じた。 また、音楽担当のユウサミイさんによる劇中歌のライブ演奏や、多々見良三市長を交えた5人でのトークセッションも行われ、公演終了後には市民との交流会も行われた。演出の望月さんは「台本は自分が書いたというより、見えない力が降りてきた感覚があり、先人たちから託されたシーンがたくさんある。先人がどんな気持ちで命をつないでくれたのかを考えてほしい」と話していた。舞鶴公演は7月4、5日に浜の総合文化会館小ホールで。両日とも午後0時半、同6時からの計4回。前売りチケットは東京公演時より格安の特別料金で、一般3,000円、学生1,000円(当日は各500円増)。同館のほか、市民会館、エール東舞鶴店などでも販売中。
【問い合わせ】電話64・0880、総合文化会館

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