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建築業の太田さん(田中町) 詩集「愛の詩」を文芸社から出版【舞鶴のニュース】

建築業の太田さん(田中町) 詩集「愛の詩」を文芸社から出版【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年01月21日(火)


 建築会社を経営する太田雅伸さん(50)=舞鶴市田中町=が、これまで書きためた詩をまとめた詩集「愛の詩(うた)」(129ページ)を、このほど文芸社から出版した。仕事や生活の合間にふと感じたことを、形式にとらわれない自由詩として表現した。家族とのふれあいや自然の風景などを描き、人との絆や人生の意味、人への信頼などをうたい上げ、「不信の時代に心の一服になれば」とメッセージを送っている。
 詩や小説が好きだった太田さんは、東舞鶴高校時代に思春期の思いや人生への興味などを、詩で表していた。30代のころはほとんど詩を書いていなかったが、7、8年前から思っていることを少しずつ言葉に表現できるようになった。
 50歳を迎えたのを区切りにして、形に残してみようと、ここ3年間に書きためた150編から50編を選び、本にする原稿を探していた文芸社に送ったところ、採用となって詩集として出版された。作品は、散歩や仕事で目にする風景や人の姿から感じた印象を、その場でメモに取って後で詩として書き上げたものばかり。1000部印刷され、全国の書店で販売されている。
 友人の父の葬儀に参列した際、残った友人の母が夫を見送っている姿を見て詠んだ「葬奏」では、母を自分に置き換え生きてきた道を振り返って幸福の意味を噛みしめている。「笑い転げて」では我が子の屈託なく笑う顔につられて、家族で笑っている様子を描いた。「田は鏡」では水を張った田に写った空の美しさを描写し、自然と人の営みへの共感を伝えている。
 太田さんは「いつも経験している生活の中に、見えてくるものがあります。入院中の人から枕元に置いていますとの感想ももらい、詩で人に何かを与えることでこれまでお世話になったことへのお礼ができれば」と話していた。1冊952円(税別)

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