建物火災 未然に防止
投稿日時:2018年07月06日(金)
西地区で起きた建物火災を未然に防いだとして西消防署(山口祐司署長)は26日、市内に住む3人に感謝状を送った。表彰されたのは水嶋喜代美さん(71)と息子の直樹さん(45)、鉄尾和将さん(25)=共に引土=。
2日の午後5時頃。喜代美さんが営む店の客が異臭に気付き、喜代美さんが煙を確認。店にある消火器を持って現場へ向かった。喜代美さんは炎が上がっていた倉庫を確認するとフェンスを乗り越えて敷地内に入り消火を始めた。同時に直樹さんと鉄尾さんに、さらに消火器を持ってくることや、窓ガラスを割ることなどを指示。2人は付近の店舗やコンビニ、ガソリンスタンドなどに走り消火器を集めて運び、喜代美さんと共に初期消火を続けた。その後、西消防署と消防団約50人が消火に当たり火を消し止めた。約30年前に住民でつくる消防隊に所属していた喜代美さんは「消すことが出来て良かった。店舗や住民の方など皆さんの協力が良い連携につながったと思う。昔、(消火活動を)習っていたことも良かった」、直樹さんは「誰もケガがなく消火できて良かった。混乱するなかで、父の指示があったのも良かった」、鉄尾さんは「1人なら適切に動くのは難しかったと思う。複数で行えたのが良かった。誰もケガなく消し止められて良かった」とそれぞれ話した。同署によると火は倉庫の外に置かれた木材や段ボールから出火。外壁面約12㎡を焼いた。また、内壁も熱で変色しており、内部に広がっていた可能性があった。火災の原因は現在調査中だという。山口署長は「火災は一歩間違えると大きな災害につながる。小さなうちに適切な処置をしていただき大変ありがたい」と感謝の言葉を述べた。
(井上 務)
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