府立舞鶴こども療育センター移転新設 医療、福祉、教育の連携拠点に 医療センター隣接地に きょう4月1日開所 支援学校北吸分校 行永分校へ統合【舞鶴】
投稿日時:2016年04月01日(金)
府北部の障害児療育の拠点施設「府立舞鶴こども療育センター」が、行永の舞鶴医療センター隣接地に移転、同時に舞鶴支援学校の北吸分校を行永分校と統合し、新療育センターとつながった分校が完成し、きょう4月1日、ともに開所、開校した。障害に応じた入所スペースのユニットケアやリラックスルームを初めて導入した。(青木信明)府中丹地域医療再生計画に基づき、医療と福祉、教育の連携を強化し、障害のある子供を多角的に支援するのが狙い。両施設は鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約4600平方メートル。総工費は約18億円。北吸の舞鶴こども療育センターは1958年開設の舞鶴共済整肢学園を前身とし、79年に現在の療育センターになった。発達障害や肢体不自由などの子供たちが入所し、隣接する北吸分校で学んでいた。老朽化による施設の建て替えに迫られていた。新療育センターは発達障害児と在宅障害児の支援を強化する。入所定員は0~18歳の30人。入所部門はより家庭の雰囲気に近く、体の状態に応じてエリア分けしたユニットケア方式とした。医療ケアが必要な子供のための医療エリアは、母子がともに過ごせる。行動障害児のエリア、重度障害児の生活エリアがある。旧療育センターは4人、6人部屋などの60床だったが、新療育センターは35床でこの内個室が19床。1床あたりの面積は6・9平方メートルから12平方メートルになった。通所・在宅支援部門は短期入所の個室の整備、放課後や夏休みなどに預かるデイサービス、保育所に専門スタッフを派遣し発達障害の子をサポートする事業を行う。外来部門は小児科、小児外科、整形外科、リハビリテーション科、精神科、歯科を持つ。4月4日から通院対応をする。新行永分校は小学部と中学部を設置、療育センターに入所しながら学ぶ。本校高等部に籍を置くが通学な困難な生徒も学ぶ。音や光などで子供を落ち着かせるためのリラックス(スヌーズレン)ルーム、全身運動をするための屋内プールなどを備える。竣工式では約100人が参加し、山田啓二知事が「府北部の障害児医療と教育の拠点として明るく、清潔感あふれ、子供たちが希望を持って生きる力を育める施設になった」とあいさつ。続いて関係者らが玄関前でテープカットした。こども療育センターの問い合わせは電話63・4865。
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