府助産師会丹後支部「いいお産の日大会」 母親ら涙と笑顔に満ち元気を分かち合う【舞鶴】
投稿日時:2006年11月07日(火)
助産師や母親ら様々な立場の女性たちがお産について考えようと、京都府助産師会丹後支部(西村佳子支部理事長)が11月3日、南田辺の西総合会館で、「いいお産の日大会」を開いた。85歳のベテラン開業助産師、助産師外来を始めた和歌山県の勤務助産師、自宅出産をした女性らが集まり、お産について見つめなおし、今後の活動の励みとなる機会とした。 全国的に産科医不足で産科が休止される中、お産のあり方を問う声があがる。舞鶴医療センターでは、産婦人科医が3月末で退職した後、助産師らが助産師外来を5月に開設。また、民間の助産院で出産した母親たちがお産を考えようと、「おかだの里から お産といのちを守る会」を立ち上げた。 こうした動きを受け同支部が、「いいお産の日」の3日、意見交流の場を企画。市内や綾部などの勤務助産師、母親ら約50人が参加し、最初に市保健師や新生児訪問をする助産師、未熟児を産んだ母親ら7人が発表した。 舞鶴医療センターの助産師、永木ひとみさんは同外来の現状を報告した。京丹後市で開業助産師をする85歳の梅田さかゑさんは、4200人を取り上げ、「産婦230人が集まってくれ、とても感激した。助産師ほど、いい仕事はないと思った」と振り返る。助産院で出産した徳永和子さんは「はじめにどんな風に産みたいかと聞かれ、行くたびに里帰りした気分になった。赤ちゃんと自分の体を信じて待った体験が、いまの子育てをする力にもなっています」と述べた。 自宅出産を体験した看護師、出産を控える娘を伴い参加した助産師、リスクの高いお産のため総合病院で出産した母親らも発言し、参加者たちは主体的にお産に向き合うエネルギーや、こみ上げてくる涙と笑顔に満たされ、互いに元気を分かち合った。
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