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市身障センターサロン「ぽーれぽーれ」 障害者生き生き働く 接客やものづくりで就労支援の場に 14人が自分のペースで【舞鶴】

市身障センターサロン「ぽーれぽーれ」 障害者生き生き働く 接客やものづくりで就労支援の場に 14人が自分のペースで【舞鶴】

投稿日時:2014年02月17日(月)

市身障センターサロン「ぽーれぽーれ」

余部下の市身体障害者支援センターが、障害者の就労支援事業に取り組んでいる。喫茶コーナーがあるサロン「ぼーれぽーれ」で、コーヒーなどをいれ接客したり、ものづくりの作業に分かれ、14人が自分のペースで就業する。障害の軽い人が重い人を手助けするなど、意欲を引き出す場になっている。
 障害者の相談活動や創作活動などの事業を担う同センターは、市民にも気軽に来てもらって交流の場をつくろうと、2010年12月にサロン「ぽーれぽーれ」を開設した。喫茶とギャラリースペースを持ち、障害者たちが作品を発表したり、喫茶スペースで市民たちが音楽発表などで利用している。開所から昨年12月までに約7万3500人がサロンを訪れた。
 サロンの喫茶は障害者とボランティアがコーヒーを飲みながらくつろぎ、市民が待ち合わせの場に利用するなど知られるようになった。接客などは市民や障害者たちが無償で行なってきたが、障害を持つ家族たちから仕事の場として活用できないかと要望を受け、市が昨年10月から就労支援の事業を開始した。
 精神、知的、身体に障害を持つ14人が喫茶での接客、アクリルタワシ作りなどの作業に分かれ、それぞれ1日、半日、2時間など自分のペースで就労する。そうした仕事のほか、運営・企画への参加、新メニューの考案、ギャラリーの作品展示の手伝いなども行なう。時給計算で賃金が支払われている。
 サロン企画委員長の田中國雄さんは「サロンに入ると温かい雰囲気が伝わってくる。いろんな方が集まり和やかな場になっています」、同センターの富永華世所長は「外に出る機会の少なかった障害を持つ人たちが、活き活きと自分から動き、笑顔で働いておられます」とサロンの役割を話す。
 人工関節を入れ、月2、3回働く森下富子さん(61)=七日市=は「ここは人との触れ合いが生まれ、障害を知ってもらう場になっています。もっと気軽に来てもらえれば」と笑顔を見せている。
 同センターではサロンを手伝ってくれるボランティアを募っている。
【問い合わせ】電話63・3008、同センター

写真=サロンの運営について話す障害者とボランティアたち

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