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市議会に地殻変動<br>日本維新の会・トップ当選の鴨田氏ほか新人2人が当選<br>“改革望む市民の声”4選目指す市長の対応は

市議会に地殻変動
日本維新の会・トップ当選の鴨田氏ほか新人2人が当選
“改革望む市民の声”4選目指す市長の対応は

投稿日時:2022年11月25日(金)

 任期満了に伴う舞鶴市議選は11月20日に投開票され、今回から定数が1減となる新市議25人が決まった。投票率は50.10%で、これまでの過去最低だった前回市議選を6.66ポイント下回った。
 前回選挙から投票者数が6053人減少し現職市議が軒並み得票を減らす中、鴨田秋津氏(41)が他候補を大きく引き離す2416票を獲得し、圧巻のトップ当選を果たした。

支援者から花束を手渡される鴨田氏

 新人5人を含む29人が立候補し定数25を争った選挙では、現職22人と新人3人が当選。新人のうち1人は現職から地盤を引き継いだ候補だったが、後援会組織を持たずに告示直前に立候補を表明した「日本維新の会」公認候補の新人2人が当選した。党派別の当選者は、自民6人、公明4人、維新と共産が各3、無所属9となり、女性は前回と同数の5人だった。
 告示に先立って、多々見良三市長が来年2月の市長選への4選出馬を表明。それによって市議選は、市長選の行方を占う前哨戦の意味合いが濃くなり、市議会与党候補陣営の応援に駆けつける多々見市長の姿も見られるようになった。
 そうした中、FMまいづる中継局問題などで市政批判の急先鋒として発信を繰り返してきた鴨田氏は、「改革」の必要性を訴えて選挙戦を展開。また、「日本維新の会」公認として自身の他に2候補を擁立し、地域医療や子育て、教育環境の充実などを訴えた。
 各陣営が「厳しい選挙戦」と口をそろえた市議選は過去最低の投票率となり、有権者の姿が見えない「手ごたえの無い選挙」が数字にしっかりと反映された形となった中、得票を伸ばした現職はわずか4人。中でもトップ当選の鴨田氏は、前回から実に641票を伸ばした。今回の結果により鴨田氏が幹事長を務める「市民クラブ舞鶴議員団」は、維新の会公認の新人2人を含めて4人に。また会派が獲得した票数は6283票となり、前回から2146票の増加となった。
 一方で、市議会の圧倒的多数を誇ってきた「新政クラブ議員団」「創政クラブ議員団」「公明党議員団」の与党会派は、合計の得票数が2万415票となり前回選挙から5266票の大幅減少となった。
 今回の結果を受けて鴨田氏は、「選挙戦を通じて、改革を望む市民の皆さんの思いを肌で感じた。託していただいた声を市政に届けるよう、気を引き締めてまい進したい」と力を込めた。
 来月には、市議会も開会する。「少数会派」の質問に、これまでは真摯な態度で向き合うことのなかった多々見市長の姿勢がどう変わるか。今回の選挙でしっかりと数字に表れた「市民の思い」にどう対峙するか。「中継局問題」など山積する課題への対応に、改めて注目が集まっている。
(2022.11.25発行)

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