市場でPRキャンペーン 春の恵み 山ブキ味わって 遊休農地対策で栽培販売進める【舞鶴】
投稿日時:2015年05月08日(金)
京都府中丹広域振興局は、中山間地の遊休農地対策として、舞鶴や福知山などの農家に対して山ブキの栽培を勧めている。このほど下福井の北部地方卸売市場で、府中丹東農業改良普及センター職員が初の販売促進キャンペーンを実施した。山間の農地は作物がイノシシやシカなど獣害の被害に遭いやすく、耕作放棄地が増えている。その対策として女性や高齢者にも作りやすく、獣害被害の少ない山ブキの栽培を2006年度から奨励し、11年度から中丹産を「京の山蕗 里いぶき」と名付け消費拡大を図る。山ブキを使ったレシピを募って、料理コンテストもした。中丹地区では現在栽培面積は13ヘクタール、その内舞鶴は大丹生や瀬崎などの大浦、白杉、岡田下などの加佐の2ヘクタール。昨年度の同市場での取り扱い量は1・4トンだった。他市と比べて海に近い舞鶴市での出荷は4月上旬と早い。キャンペーンでは山ブキをPRする幟を立て、山ブキの白合えの調理法を書いたチラシを出荷された箱に入れ、仲買人たちに取り組みを紹介した。同センターの軽野豊一所長は「中山間地らしい山菜の山ブキを味わってほしい」と話していた。
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