市内2小学校でSDGs出前授業 まずは身近な分野で 持続可能な世界の実現へ
投稿日時:2020年12月18日(金)
全国から10自治体にのみ与えられる「SDGsモデル事業」に選定された舞鶴市では、目標に掲げた「便利な田舎暮らしの実現」に向けて、様々な事業が展開されている。8日には、倉梯第二小と明倫小で「SDGsお笑い出前事業」を開催。児童らは、楽しみながらSDGsを学ぶ時間を過ごした。
SDGsとは、「持続可能な開発目標」の意で、国連が掲げて世界各地で実践されている2030年の未来像。これらには、17の分野別の目標と169項目の達成基準が盛り込まれている。市ではこの目標の実現に向けて、細分化した様々な達成基準を設けて活動を推進している。この日は吉本興業の芸人が2小学校を訪れて、漫才を交えながらSDGsを分かりやすく伝えた。明倫小を訪ねた京都市出身のコンビ「田畑藤本」の二人は、同小の6年生児童を前にSDGsに関する漫才を披露。子どもたちに「僕たちが貧困や」とお金をせびるなどし、世界の貧困を取り巻く状況を説明した。市の掲げる目標は様々な分野で多岐に及ぶが、中には身近な「万願寺とうがらし」に関するものも。市は、「主要な農業生産品である万願寺甘とうの出荷額を拡大することで、農家の所得の安定化を図り、担い手・後継者不足等の解消を図ることで、一次産業の持続可能性を高める」としており、万願寺とうがらしは度々出前授業にも登場して認知度を徐々に高めている。この日も、「舞鶴の有名な野菜は」と問いかける田畑藤本の二人に、児童たちは「万願寺甘とう」と元気に答え、地域を代表する産品への理解度の高さを証明した。世界を愛する気持ちは、世界を知ることから始まる。SDGsは、世界の現状を知るための良いツールになっている。また、地域を愛する気持ちも、やはり地域を知ることから始まる。元気よく正答を返した児童たちの屈託のない姿に、明るい街の未来が垣間見えた。
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