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市内で初の快挙<br>優良な少年消防クラブ指導者表彰受賞<br>岡田下消防団所属の眞下さん<br>10年に渡る指導が評価

市内で初の快挙
優良な少年消防クラブ指導者表彰受賞
岡田下消防団所属の眞下さん
10年に渡る指導が評価

投稿日時:2022年03月29日(火)

 様々な自然災害などが頻発する昨今、防災意識を高めることが以前に増して社会に求められている。そんな中、当地で長年に渡って少年少女の防火、防災意識の高揚に努めてきた指導者が、市内で初めてとなる表彰を受けた。

 総務省消防庁主催の「令和3年度優良消防クラブ・指導者表彰」で眞下和徳さん(51)が、優良な少年消防クラブ指導者表彰で総務大臣賞を受けた。舞鶴市西少年消防クラブで眞下さんは、10年間にわたり子どもたちの指導に当たってきた。
 例年、東京で行われる表彰式は、新型コロナの感染状況を鑑み中止に。24日には舞鶴西消防署(松陰)で伝達式が行われ、河合淳一署長から表彰状が手渡された。
 少年消防クラブとは、小学生から高校生までの少年少女が防火及び防災について学習するための組織で、防火パトロールや防火・防災に関する研究発表会の実施などの活動を行っている。全国のクラブ数は4285に上り、クラブ員総数は約40万人、指導者は約1万4000人(令和3年5月1日現在)にもなる巨大組織だ。
 今回、指導者表彰を受けたのはその中でわずか21人。昭和29年より継続して実施している表彰で、舞鶴市から初めての受賞となった。
 河合署長は、「全国でも数少ない受賞。少年消防クラブは会員数が低迷しているが、良い指導者がいるということで、クラブ員が増えていくきっかけになればありがたい」と期待を口にした。
【関わった人たちみんなが受賞】
 岡田下消防団に所属する眞下さんは、日頃は会社員として高速道路のパトロールなどに従事している。消防団へは、奈良県から地元にUターンした平成17年に入団した。
 それ以来、消防用機械器具の取扱いや操作の技術向上に努めるなど、地域の安心・安全を守る責任感を持って活動にまい進してきた。 指導者には前任者の退任に伴って、その任に就くことになった。
 10年に渡る指導者としての日々を振り返り眞下さんは、「子どもに教えることで、自分自身が教えられることの連続だった。会社でもそうだが、昔の指導法が通用しない時代。今の時代に合った指導が大切だと痛感している。そうした気づきは、仕事にも活きている」と充実感を漂わせていた。
 また、今回の受賞を「たまたま自分の名前でいただいただけ」とし「歴代指導者の方、地域の方々、関係者の方々、舞鶴西消防署の方々、本当にいろんな方々のこれまでの活動が形になったものだと思っている」と笑顔を見せた。

「自分自身が教えられることの連続だった」と、この10年を振り返る眞下さん(左)
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