岡田下小で舞鶴出身の田主さん指導 5・6年生の版画30点を1つのパネルに【舞鶴】
投稿日時:2006年12月12日(火)
久田美の岡田下小学校(木下きく枝校長)の5、6年生26人が、舞鶴出身の版画家、田主誠さん(64)=茨木市=から約半年間の指導を受け、ふるさとの人と自然をテーマに、30点の作品を1つのパネルにした版画を完成させ、12月8日、地元の人らも招き除幕式をした。イチゴや養鶏農家の作業の様子や素朴な石仏などの力作が、豊かな自然と人の営みの姿を伝えている。 文化庁の学校への芸術家派遣事業で、田主さんが6月に同校で5、6年生に指導し、児童たちの生き生きとした作品に触れ、岡田の人と自然をテーマに大作の製作を発案。夏休みに児童たちは大庄屋上野家や農作業をしている家族などをスケッチし、版木彫りや刷りの作業でアドバイスを受けた。完成までに計6回来校した。 1点の版画はB4判の大きさで、縦1.5メートル、横2.5メートルの額に30枚を並べた。除幕された作品を前に田主誠さんは「自然に触れてよく観察しているから、素敵な作品ができるのです。大人にできない力作ばかりで誇りに思ってください」と語り、1人1人に「ダイナミックな構図がいい」「民話的な世界に仕上がっている」と講評し、修了証書を手渡した。 6年の柴田麻由さんは「30枚を見て岡田のことがよく分かった。地域のよさをこの作品でたくさんの人に知ってほしい」と話していた。学校ではほかの場所でも見てもらえる機会を作りたいとする。また、編集プロダクションが30点を収めた画集の発行を企画している。
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