小坂さん(朝来西町)国際交流に絵筆奮う マレーシア国立美術館に水墨画展示収蔵【舞鶴】
投稿日時:2007年10月05日(金)
小坂さん(朝来西町)国際交流に絵筆奮う
マレーシア国立美術館に水墨画展示収蔵 絵画教室を主宰する画家の小坂けいしんさん(60)=朝来西町=の水墨画「初夏」(10号)が、日本とマレーシアの国交樹立50周年を記念し、マレーシア国立美術館で開かれた作品展にこのほど展示されるとともに、同美術館での収蔵が決まった。また、9月には教室生の作品も一緒に中国での作品展に、続く11月にはフランスでも出品される予定で、絵画を通した国際交流に絵筆を奮っている。 小坂さんは従来の水墨画のイメージとは異なり、繊細なタッチでエンピツ画のように緻密な風景を描く。社団法人・日中水墨交流協会の理事も務めている。2001年には日本の美術をイタリアに紹介するベネチア芸術協会が作成する画集にその作品が収録され、国際的にも名前が知られる。これまでカナダ、スペイン、ロシアなど10カ国にも出品された。 マレーシアの記念事業として日本の美術を紹介する作品展に展示するため、国際文化交流協会から依頼を受けて5月に制作を始めた。日本らしさを感じてもらおうと、地元の朝来地区の景色に想像を加え、のどかな風景作品「初夏」を完成させた。国立美術館に展示収蔵され、マレーシア文化芸術遺産省から収蔵証明書を受け取った。 9月には中国・西安市での日中水墨画西安交流展に、小坂さんと生徒の辻丸三代さん、奥野君子さん、分野英子さんの作品が出品された。小坂さんは会場を訪問し、現地のメディアから「繊細で優雅」と評価を受け、中国の画家の筆の使い方を学ぶなどの交流をした。また、欧州美術クラブの推薦を受け、11月からフランスの古文書美術館で開かれる第15回パリ国際サロン展に、小坂さんと生徒の芦田ミス子さんが出品する。 小坂さんは「世界の人達に日本の水墨画の魅力を知ってもらい、文化交流に少しでも役に立てればうれしい」と話していた。
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