宮城県の小学校に遊具届けよう 倉梯小が4年目のアルミ缶回収 津波被害 閖上小の児童へ支援続ける【舞鶴】
投稿日時:2014年09月12日(金)
東日本大震災で津波の被害に遭った宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)小学校への支援を続ける、舞鶴市行永の倉梯小学校(泉高男校長・児童543人)で9月1~5日、児童たちがアルミ缶回収に取り組んだ。4年目になる今年度は登校時の児童に加えて、地域の人たちからの持ち寄りも増え、昨年度を上回る数のアルミ缶が集まった。換金して遊具を購入し、メッセージを添えて閖上小に届ける。アルミ缶回収は、2011年9月にあった全校集会で、被災地に派遣された市社会福祉協議会職員の話を聞き、当時の児童会が提案。換金したお金を義援金として宮城県宮城郡七ヶ浜社会福祉協議会にメッセージを書いた千羽鶴とともに送った。12年度からは同校の教諭が支援で訪れた閖上小に、換金したお金でけん玉や縄跳びなどの遊具を購入して送り続けている。昨年度は換金した1万3,000円でダブルダッチ用の縄跳び3組と長縄跳び6本を購入し、届けた。これまでは3学期に遊具を送っていたが、今年度は5月に同校であった、宮城県名取市のNPO法人地球のステージ代表・桑山紀彦さんの講演で被災地の現状を聞き、児童たちに少しでも長く遊具で遊んでもらおうと、回収時期を9月に早めた。登校時に児童会本部が東門の前で、児童や地域の人が持ち寄ったアルミ缶を、約20キロ分入る大きな袋に回収した。今回は夏休み後ということもあってビールなどの缶が多く、昨年の6袋分を超える10袋分が集まった。今後、遊具を決めて購入し、10月中に送ることにしている。6年生で児童会会長の津田響太郎君(12)は「閖上小には友達を失った人もいるので、届けた遊具で思いっきり遊んでほしい」と話していた。同校児童会の継続した取り組みは今年度、舞鶴市から青少年善行表彰を受けた。
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