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子供の生活 福祉機器で支援 バリアフリーフェス 保護者ら企画 舞鶴高専学生も開発、出品【舞鶴】

子供の生活 福祉機器で支援 バリアフリーフェス 保護者ら企画 舞鶴高専学生も開発、出品【舞鶴】

投稿日時:2015年12月04日(金)

 体の不自由な子供たちの成長に合わせて、食事や移動などの支援や介助をする福祉機器を紹介する「キッズ・バリアフリーフェスティバル」が、今年で3回目を迎えた。子供たちの福祉機器の情報が少なく、実物に触れる機会もないことから、保護者たちが自ら企画している。舞鶴高専の学生たちも車いすを扱いやすいようにと授業で試作品を作り、展示した。(青木信明)重度の脳性麻痺などの子供たちは、日常生活で座ったり横になるなどの姿勢を保つことが難しい。そうした子供たちを持つ親や支援学校の教師たちが、子供たちが楽に活動できるよう考える勉強会を開き、医療関係者も加わり「まいづる姿勢の学習会」(西一代代表)を発足し、情報交換などを続けている。府北部では福祉機器に触れたり、専用の遊具で遊ぶ機会も少ないことから、2011年に機器の展示会を開催し、13年からフェスとして毎年企画。今年は11月28日、浜の商工観光センターであった。福祉機器メーカーなど11社の協力を受け、車いす、座位保持装置、口腔ケア用品などを展示し、実際に移動リフトを使ってもらった。また、伸縮自在のゴムのロープで体を固定して遊ぶコーナーでは、順番を待つ家族たちもできた。体が不自由な人でも簡単にカメラのシャッターボタンを押せる装置の相談を受けた、舞鶴高専電気情報工学科の丹下裕准教授が学生らと開発に取り組んだことがきっかけで、同学科の創造工学の授業で福祉機器の開発を学生たちが手がける。今回は、ライントレースを光センサーが感知して進む車いす、丸いディスクを回すだけで前身し、無線のリモコンで介助者が操作できる車いすの2台を出品した。来場者たちは実際に操作などについて学生たちに質問した。試乗した黒川恵子さんは「医療と連携し、利用者目線でのものづくりの発想に感心しました。実用化してほしい」と話していた。5年生の樋口拓海さん(20)は「昨年展示して好評だったため、さらに改良して卒業研究のテーマにして取り組んでいます。いいものにして少しでも役に立てれば」と機器を解説していた。

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