天空の茶席で一服 ~舞鶴自然文化園「椿山荘」で月一回
投稿日時:2018年09月07日(金)
大浦半島の豊かな自然に恵まれた舞鶴自然文化園。その中腹にある「椿山(ちんざん)荘」で月1回、茶席が開かれている。誰でも自由に参加でき、豊かな自然が見せる四季折々の風景が素晴らしいと少しずつ口コミで広がっている。“茶”で舞鶴の良さを伝えようと取り組む「舞鶴の茶人」を取材した。
茶席が始まったのは今年の4月。市内で茶道を教える裏千家の山口宗裕(そうゆう)さん(68)が、景色を楽しみながら気楽に茶を楽しんでもらいたいと茶道仲間に声をかけ3月に「椿山会」を設立。10人の仲間が、毎月第一日曜日に茶席を開いている。来園者は本格的な茶を楽しめる。同園は、椿やアジサイなどをはじめ、夏には新緑の芝生、秋には紅葉など、プロの管理による四季折々の自然を満喫できる。「椿山荘」はその自然と舞鶴湾を一望できる絶妙な位置に建ち、会員たちは季節に合った趣のある茶席を開き、来園者をもてなしている。山口さんは「これまで5回開いたが、市内より市外からの来園者が多い。神戸や横浜からの方がいました。皆さんとても楽しんでいかれますが、市内の方もこんなよい景色があるのかとびっくりされます。舞鶴の方にこそ来てほしい」と話す。「お菓子」や「抹茶」も舞鶴産にこだわり、来園者をもてなす際に、舞鶴の良さを伝えているという。今月は午前中に4人が訪問。テーブルと椅子を用いて茶をたてる立礼式でもてなしていた。友人の誘いで茶席に参加した70代の女性は「海を見下ろす景色が素晴らしく、こんな場所があるのかと感激した。茶の話を聞きながら静かなひと時を過ごせた。また行きたい」と笑顔だった。山口さんは「秋は特に紅葉が美しいので素晴らしい茶席になると思う。気楽に一服してもらい、舞鶴の良さを知ってほしい」と話している。天空の茶席「椿山会」は毎月第一日曜(4月~11月)。
午前10時から午後3時(受付同2時半)。
500円。予約不要。
[お問い合わせ]TEL:080・1526・8610 山口宗裕先生。
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