大庄屋上野家のパンフレットを点訳 「むつぼし会」がNPO法人に50部寄贈 【舞鶴】
投稿日時:2006年10月03日(火)
点訳ボランティアグループ「むつぼし会」が、西方寺の大庄屋上野家のパンフレットを点訳し、同会の稲野マリ子会長(88)がこのほど、上野家を管理運営するNPO法人KYO・ふるさと加佐の弓削寿理事長に、点字パンフレット(ほぼA4判サイズ)50部を贈った。 むつぼし会は、目の不自由な人たちの情報伝達手段である点字を使って、出版物の点訳や点訳者の養成に務めている。これまでカタカナ語辞典、引揚記念館の点訳パンフなどを作成、公共施設に寄贈した。 江戸時代に大庄屋だった上野家の屋敷を市が交流拠点として整備。そのパンフを元に点訳した冊子を、点字を必要とする市内の視覚障害者20人に配布したが、今春に上野家が国登録有形文化財になり、多くの視覚障害者に知ってもらおうと、会員13人が6月から点訳作業に取り組んだ。 入院先の岸本病院(浜)で手渡した稲野さんは「多くの視覚障害者の人たちに訪れてほしい」と話した。受け取った弓削さんは「これまでにも視覚障害者の人の来場があり、今後はこのパンフをお渡ししたい」と感謝していた。来春までにさらに50部作成し寄贈する。
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