夢叶えた コラボ演舞 支援学校和太鼓と西高書道部【舞鶴】
投稿日時:2013年09月24日(火)
堀の舞鶴支援学校で9月18日、同校高等部生徒の和太鼓演奏と、西舞鶴高校書道部の書道パフォーマンスの共演が初めて行われた。9月4日の西高文化祭で共演する予定が警報発令のため中止となったが、互いに熱望していたため、両校のスケジュールが合うこの日に、一度はあきらめかけていた初共演が実現した。
両校は以前から、同じ西地区の府立学校同士で交流を持ちたい考えがあった。今回、西高側から書道パフォーマンスを和太鼓の生演奏で行いたいと申し出があり、交流に至った。支援学校の和太鼓は、総合的な学習の一環として2006年から受け継がれており、現在は高等部の2、3年生11人(うち女子2人)が練習を重ね、同校の体育祭などで披露している。
8月28日に行ったリハーサル以来の顔合わせとなったこの日のステージは、支援学校生徒11人の威勢の良い掛け声とともに、大小11個の和太鼓が打ち鳴らされる演奏曲「駄々」で始まった。
2曲目の「三宅太鼓」で初共演が実現。伸び伸びとした5個の和太鼓演奏に合わせ、西高書道部員2年生8人、1年生4人が、縦約4メートル×横約5メートルの紙に、「飛躍」という大きな文字と、詩人・きむさんの「夢を諦めたり 挑戦しなかったり 妥協して行くのが 大人になることじゃない」などとつづられた一遍の詩を書き上げていった。迫力ある見事な演舞に、会場に訪れた保護者や地域住民ら約70人からは惜しみない拍手が送られていた。
西高書道部員たちは、高校生の元気な姿と、進路を決めて進んで行くこれからの自分たちを「飛躍」という2文字に込め、「夢を叶えるためには 現実を見ることが大切だ」とつづられていく言葉の一つ一つが、今の自分たちに求められている言葉だと共感し、きむさんの詩を選んだという。
西高書道部部長で2年の森久瑠実(くるみ)さん(17)は「太鼓は凄く迫力があった。一緒に出来る機会を与えてもらって、お互い支えられているなと思った」、支援学校高等部3年の溝井辰巳君(17)は「楽しみにしていたので実現してうれしい。うまく出来るか不安だったけど成功して良かった」と話していた。
写真=支援学校生徒の和太鼓に合わせ、パフォーマンスする西高書道部
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