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夢の日本代表に<br>本市出身・神野さん(20)軟式野球日本代表に選出

夢の日本代表に
本市出身・神野さん(20)軟式野球日本代表に選出

投稿日時:2022年12月20日(火)

台湾で開催の国際大会に出場
初遠征は攻守にわたって大活躍

 京都文教大軟式野球部に所属する本市出身の神野樹(かんのいつき)さん(20)=写真=がこのほど、2022年度大学軟式野球日本代表に選出された。代表チームは9日~11日に台湾で開催された「第25回全日本大学軟式野球国際親善大会」に出場。2年生で大舞台に立った神野さんは遠征を終え、「さらに上を目指して、レベルアップに励みたい」と意欲を燃やしている。

 三笠小2年の時に野球を始めた神野さんは、綾部高スポーツクラスに入学し硬式野球部に所属。府北部屈指の強豪である同校で甲子園を目指したが、最終学年ではコロナの影響で夏の府予選は中止に。集大成と考えていた部活動の最後は、不完全な形で幕を閉じることになった。
 「大好きな野球を続けたい」と選んだ道は、大学での軟式野球。入学後すぐに頭角を現した神野さんは、1年生からチームの主力に。高校野球ではどうしても硬式が注目されがちだが、実際に取り組んでみると、プレー一つひとつの奥深さに魅了され、すぐにのめり込んでいったという。
チームは所属する京滋リーグで優勝し、神野さんは2021年度京滋大学軟式野球連盟の選抜チームにも選出されるなど、リーグ屈指の内野手としてゆるぎない地位を固めた。また、2年生になってからの今夏の全国大会後には新キャプテンに抜擢され、文字通りチームの中心選手になった。
 しかし、上級生もいる中で任命されたキャプテンという立場の重圧は、思っていたよりも大きいものだった。練習は基本的に学生主体で行うため、練習のメニューや試合中のサインまで考えねばならず、自分のことに集中できないことで調子を崩すこともあったという。
 だが持ち前の粘り強さで重圧を跳ね返した神野さんは、次第に状況を楽しめるようになった。そして迎えた秋の全国大会では8強に。また、日本代表の選考に向けての個人練習でも、ひたすらノックを受け続け自慢の守備力をさらに磨き続けた。本職は遊撃手だが、どこで起用されても務まるように、三塁手や二塁手の練習にも精を出した。
 そうした努力が実を結び、手にした日本代表のユニフォーム。初めての海外遠征となった今回の大会では4試合に出場し、打率は3割3分3厘で堅守も披露した。延べ1週間に及んだ代表チームへの帯同は、大きな成果と共に今後への飽くなき向上心を育てる濃密な時間となった。
 遠征を振り返り神野さんは、「レベルの高い選手たちとプレーすることは自身の成長にもつながり、何より楽しく取り組めたことを嬉しく思います。この経験を生かして、これからもさらに成長できるよう励んでいきたいと思います」と意欲を見せるとともに、「私立大の高い学費を出してもらって野球をさせてもらっていることに、感謝しています。日頃の支えに報いるためにも、両親に『自慢の息子』と思ってもらえるような結果を残していきたい」と感謝を忘れず前を向いた。
 代表チームは来年2月にも、社会人日本代表チームとの試合を予定しているという。神野さんの今後の更なる活躍を期待しながら見守りたい。

遠征先の台湾でも華麗な守備を披露
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