夢に向かって第一歩
中学生女子ソフト・京都府選抜メンバーに選出
複数ポジションこなせる器用さが評価
投稿日時:2022年02月25日(金)
白糸中2年の野村楓花(ふうか)さん(13)が、中学生女子ソフトボール京都府選抜チームの選手に選ばれた。府下全域から選りすぐられた17人のメンバーは、いずれ劣らぬ名選手。野村さんらは3月に開催される大会を目指して、白球を追いかける日々を過ごしている。
府選抜チームが出場するのは、大阪市で3月26日~28日に開催される「第18回都道府県対抗全日本中学生女子大会」。2005年に創設されたこの大会には、都道府県選抜の48チーム(開催地は2チーム出場)が出場する。
特定の強豪校がある場合、全国大会に出場できる学校は限られてしまうため、学校単位ではなく、都道府県単位で選抜チームを編成。特定の強豪校以外の選手でも「全国大会」に出場する道が拓け、そのチャンスを広げることによって、選手たちに目標を与え、都道府県全体の活性化につなげていこうとするねらい。
大会に向けたチーム編成は、昨年11月に行われた選考会から始まった。1年生の時には落選した野村さんは、2年連続でのエントリー。約60人の選手は、ここで約半数に絞られた。
続いて2月に行われた2次選考会は、丹波自然運動公園(京丹波町)で実施。岡山県選抜との練習試合が3試合組まれ、試合を通した審査となった。
その結果、見事に17人の合格メンバーに名を連ねた野村さん。捕手をはじめ、内外野を守れるユーティリティプレーヤーとしての能力が評価された。
二度目の挑戦で代表ユニフォームを勝ち取った野村さんは「まずはスタートラインに立てた。努力を継続し、しつかりと結果を残したい」と力を込めた。
【セールスポイントは守備力】
3人きょうだいの末っ子である野村さんは、小3の時にソフトボールを始めた。現在はなくなってしまった「ちびっこソフトホール大会」への参加がきっかけとなった。地元の地域には元々チームがなく、「大会に出たい」という子どもたちの声に応えて監督を買って出たのが、父の智哉さん(48)だった。
野村さんの最初の指導者となった智哉さんは、「特別に運動神経が良いとは思わないが、飲み込みは早かった。理屈を話すよりも実際にやらせてみると、スムーズにこなす子だった」と振り返った。
現在、白糸中ソフト部では捕手が本職の野村さんは、「守備力がセールスポイント」だと自信をのぞかせる一方で、「ほかの選抜メンバーを見て、自分とのレベルの違いを痛感した。今後は努力を重ねて、いずれ追い越せる日が来るよう頑張りたい」と抱負を述べた。
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