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多々見氏大差で再選果たす 舞鶴市長選挙 地方発展へ新たな決意 投票率、前回大きく下回る【舞鶴】

多々見氏大差で再選果たす 舞鶴市長選挙 地方発展へ新たな決意 投票率、前回大きく下回る【舞鶴】

投稿日時:2015年02月10日(火)

支持者たちと万歳をする多々見氏

 任期満了に伴う舞鶴市長選挙は2月8日投開票され、無所属現職の多々見良三氏(64)が、無所属新人の山内健氏(47)を大差で破り、再選を果たした。海フェスタなど1期目の実績を強調し、「交流人口300万人、経済人口10万人」を掲げ舞鶴版地方創生を訴えた。投票率は前回の61・41%を大幅に下回り、戦後4番目に低い42・88%だった。当日の有権者総数は6万9095人。多々見氏は「〝赤ひげ〟舞鶴の会」を選挙母体に、前回はなかった自民、民主、公明の推薦を受け、舞鶴医師会や連合京都など幅広い団体、市議会与党の各会派の支援も得て、手堅く組織を固め市民からの支持を得た。前回選挙では保守分裂となったが、今回は非共産対共産の構図となった。市内の公的病院の機能強化と連携、シベリア抑留資料のユネスコ世界記憶遺産への国内候補決定などの実績を前面にアピールし、海上自衛隊基地を集約し赤れんがパーク一帯のさらなる観光拠点としての整備、若者の農漁村への移住定住の促進などを公約にした。山内氏は労働団体や共産党などでつくる「みんなで〝市民参加の舞鶴〟をつくる会」の要請を受け立候補した。国や府の言いなりにならず原発再稼働や集団的自衛権容認に反対と主張、多々見市政をイベント偏重と批判し市民が安心して暮らせる市政への転換を訴えたが、出馬表明したのが1月20日と取り組みの遅さもあり支持を広げられなかった。

多々見氏 まちづくりの方向性示す

 1回目の開票速報で2万票の得票がボードに書き込まれ、多々見氏が浜の選挙事務所に姿を現すと拍手が起こり、支持者らと笑顔で握手を交し、万歳三唱をしてくす球を割って当選を喜び合った。多々見氏は「今回は争点がかみ合わず難しい選挙だった。そんな中、力強い支援をいただき感謝申し上げます。選挙で今後のまちづくりの方向性を示すことができた。北部5市2町が一丸となり地方の発展のため一生懸命働きたい」と決意を語った。

山内氏 市長選で訴え大きな意義

 山内氏は引土の選挙事務所で、支持者らを前に、「立候補を表明して3週間、全力でがんばりぬけた」と選挙戦を振り返り、敗戦の弁を述べた。山内氏は「私の力不足がこの結果だったと思うが、今の国の暴走政治による集団的自衛権の行使、原発再稼働など、直接舞鶴に関わる問題に対し、はっきりものを言う市政をつくろうと、市長選を戦うという形で訴えられたことは、選挙結果に留まらない大きな意義がある」と述べた。

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