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夏の京野菜、好天で成育順調 「万願寺甘とう」出荷始まる【舞鶴】

夏の京野菜、好天で成育順調 「万願寺甘とう」出荷始まる【舞鶴】

投稿日時:2015年05月26日(火)

収穫されて選別される万願寺甘とう

 舞鶴で栽培が始まった京の伝統野菜「万願寺甘とう」の初出荷が、5月18日から始まった。JA京都にのくには、舞鶴市と綾部市と福知山市で出荷量450トン、販売額2億7000万円を目指す。大正末期ごろに万願寺地区で栽培が始まったとされる。肉厚で柔らかく甘味があるのが特徴で、夏の京野菜を代表する。昨年は一時に出荷が重なり値崩れすることもあったが、出荷量483トン、販売額は過去最高の2億5363万円だった。今年度は舞鶴市内で生産者は137人、栽培面積6・4ヘクタールになる。3市全体では402人、15ヘクタールにまで広がっている。収穫された甘とうは下福井のにのくに選果場に集められ、形などによって「秀」「優」「良」の3等級に選別され、京都市場へ約8割、首都圏に約1割出荷される。初出荷に合わせ選果場で出発式が行なわれ、万願寺甘とう部会協議会の米原浩朝会長が「生産者、JA、行政が協力し1つのチームになって目標達成へ盛り上げていきたい」とあいさつした。今季は植え付け後に低温と日照不足が続いたが、最近の好天で順調な成育を回復し出荷量も増えてきた。市内で最大の栽培面積で生産する西方寺の添田潤さんは「首都圏への販路の開拓をしていきたい」と話していた。

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