城北中3年の宮下さん、審査員が絶賛 全国小・中学生箏曲コンクールで最優秀賞【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年08月01日(金)
城北中学校三年生の宮下早知(さち)さん(15)=喜多=が、7月25日に福山市で開かれた「第21回全国小・中学生箏曲コンクール」の中学生個人の部で、最優秀賞を受賞した。各流派を越えて新しい才能を育てる全国大会として、最もレベルが高いコンクールで知られる。プロを目指す出場者が多い中、音楽への純粋な思いを込めた宮下さんの演奏は、邦楽界を代表する音楽家の審査員から「素直で自然な演奏」と高い評価を受けた。受賞者の中から最高の演奏をした人に与えられる牧本賞もダブル受賞した。
宮下さんは幼稚園のころから、生田流の沢井箏曲院教師で、箏アンサンブル斗為巾を主宰する立道明美さん=矢之助町=の教室に通いはじめた。箏を続ける一方、城北中で吹奏楽部に入部してサックスを演奏している。
同コンクールには、中学1年生から2年連続出場し、予選突破はできたが本選入賞の壁を破ることはできなかった。今回は中学生個人の部に全国から23人が出場。宮下さんは予選と本選で、「鳥のように」を演奏し最優秀賞を受けた。審査員は文化庁芸術祭賞を受けた箏演奏家の砂崎知子さんや米川裕枝さんらが務め、「清らかでやさしく、肩に力が入らない演奏だった」と絶賛した。牧本賞を受けたことで、来年の同コンクールで模範演奏を披露する。
指導をする立道さんは「英才教育を受けた出場者ばかりの中で、特別なことは教えていません。さっちゃんはリズム感がよく、音を聴いて表現する感性がすぐれているだけでなく、欲のない人柄がそのまま音楽に表れています。急がずに育っていってほしい」と喜んでいた。
宮下さんは「予選突破を目標にしていたので最優秀賞は信じられなかった。来年の演奏にプレッシャーを感じますが、これからも箏を続けたい」と控え目に話していた。
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