地元の底引き船長・長崎さんが捕獲 吉原小に深海からの使者「リュウグウノツカイ」
投稿日時:2010年02月26日(金)
乙姫の使いとも言われる深海魚のリュウグウノツカイが2月25日、舞鶴市東吉原の吉原小学校にやってきた。地元の底引き漁船の船長、長崎忠雄さん(81)が、前日の操業で捕獲した1匹だ。銀色で平べったく細長い体を持つ不思議な深海からの使者を、児童たちは興味深げに見入った。リュウグウノツカイは最大10メートルになるものもおり、珍しく浅瀬で見つかると地震の前ぶれとの言い伝えもある。16歳から漁をする長崎さんもこれまでに数回程度しか網に入っていないとするリュウグウノツカイだが、この2月に3匹入った。同24日は経ヶ岬沖10キロの水深約200メートルの海域で操業し、最後に投入した網で全長1.5メートルのものを揚げ、児童たちに見せようと持ち帰った。同小1年の平岡拓馬君は「顔が大きくてすごい」と驚いていた。今冬、山口県から富山県にいたる日本海沿岸の各地で見つかっている。神崎浜で釣り上げたり、宮津では定置網に入るなど10匹以上が捕れたと報告される。京都大学舞鶴水産実験所の甲斐嘉晃助教(魚類分類学)は「深海魚でもあり捕獲数が少なくデータがほとんどない魚です。なぜ今年になってこんなに多く沿岸に現れるのか原因は分からない」と話す。
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