土の味わいとアイデア込め 陶芸家、鈴木隆さん(綾部市在住)焼物展 森のとけいで10月16日まで【舞鶴】
投稿日時:2010年10月08日(金)
綾部市在住の陶芸家、鈴木隆さん(52)の焼物展が、舞鶴市上安のゆっくり茶房「森のとけい」で開かれている。銀食器の質感や薪窯で作ったような土の素朴な味わいが目を引き、アイデアを凝らして制作した器が並ぶ。10月16日まで。 1986年に綾部に移って創作活動を続ける鈴木さんは約4年前、時間と人手がかかる薪窯から、1人で全ての工程を手がけることができる灯油窯へと転換。薪窯では釉薬を使わず焼き締めた作品だったが、いまは薄く釉薬などを使いつつ、薪窯のようにザラついた肌合いや偶然の焼け具合の姿を残した新しい作風へと変わった。 皿一面に銀を塗った器はまるで銀食器のようで、時間がたつごとに風合いも変わってくる。泥をスポンジで叩いて塗ってまだら模様を出す。象嵌(ぞうかん)の技法を使って、器に掘った溝に白い泥を埋め込み、独特の文様を描き出している。また、ケースの中に器と炭を入れて焼成することで、中の作品が燻され自然な焼き具合に仕上がる。 一見灯油窯で作ったとは思えない花入れや日用の器、両面が使える角皿など約100種に、素朴な質感と様々な工夫の面白さが込められている。鈴木さんは「薪窯の雰囲気を残しつつ新しいことを試しています」と話す。同8、9、16日は会場にいる。火曜休み。入場無料。
【問い合わせ】電話76・1153、同店
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