園児と青葉中生徒 一緒に避難
投稿日時:2017年11月28日(火)
倉梯幼稚園は、このほど地震と大津波を想定し、青葉中学の生徒らが園児らを誘導して避難する合同避難訓練を園内で行った。生徒は園児らとともに一緒に避難した。東日本大震災の際、岩手県釜石市の小中学生ほぼ全員約3000人が防災教育の成果を生かし津波から避難した。中学生らは近隣の小学校の児童らを誘導した。「釜石の奇跡」と呼ばれる同事例を参考に、同園の森田和子園長が青葉中に呼びかけ、平成24年から合同訓練に取り組んでいる。今年で6回目。この日、青葉中3年生3クラスと同園・さくら保育園の園児、教諭や保育士など合わせて487人が参加した。本来は、中学生らが児童と一緒に約200m南の公会堂へ避難する予定だったが、雨の影響で、2階のホールへの避難訓練に変更した。地震を告げる放送を受けると、生徒らは園児を集め、姿勢を低くさせ、頭に手をやるなど安全行動を取らせたり、机の下に避難させたりした。園児らは日常で“知らない人に付いて行かない”と教えられている。そのため、これまで2回の交流会を行ない、お互いに信頼を築いてきた。津波警報が園内に告げられると、生徒らは園児と一緒に2階ホールへ避難した。瀬野南美(みなみ)さん(15)は「机の下にもぐってと指示したらちゃんと聞いてくれた。いつもは自分だけの避難なので良い経験になった」と感想を述べた。森田園長は「災害時には突飛もないことが起こらないように、普段の訓練が生かされる。合同訓練は園児も生徒も、そして職員も勉強になる。今日は雨で園外への避難はなかったが、今後雨の訓練も考える必要があると感じた」と話した。
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