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名物土産へ名乗り<br>「まいづる海保クッキー缶」堂々完成<br>舞鶴と海保をPR<br>初回版は118個を製造

名物土産へ名乗り
「まいづる海保クッキー缶」堂々完成
舞鶴と海保をPR
初回版は118個を製造

投稿日時:2023年01月31日(火)

 観光地化が進む赤れんがパーク等の市内観光施設では、当地を魅力的にPRする多種多様なお土産品が販売されている。そうした商品には自衛隊や旧海軍をモチーフにしたものが多くあるが、市と第八管区海上保安本部が共同で企画した「まいづる海保クッキー缶」がこのほど完成。18日には舞鶴市政記念館で、販売開始を記念したセレモニーが開かれた。

 海上保安庁と舞鶴市に対する認知度向上を目的とし、2021年11月に八管と舞鶴市による新商品開発の共同企画が始まった。そして、翌月には農業法人ふるるに協力を依頼。これまでにないお土産品の開発は、企画開始からその後13カ月を経てゴールにたどり着いた。
 パステルカラーが明るい印象を与える缶は、水色・緑色・白色の3色。スッキリしたデザインのラベルには、リアス海岸の美しい舞鶴湾を背景に八管所属の巡視船「だいせん」を大きく配置。その背景には舞鶴市の海図が描かれている。
 販売を通じて「海保にとって舞鶴は重要な都市であることを知ってほしい」と話す八管の外賀新一総務部長は、全国の海上保安官の約7割を輩出する海上保安学校の存在に触れ、「学生たちが新任地への手土産にしてくれたら」と期待を寄せた。
 セレモニーのこの日は、海上保安庁の緊急通報番号をPRする「118番の日」。それに合わせ、初回の生産分は118個というこだわりぶりで、この限定盤にのみ「だいせん」搭載のヘリ「まいづる」のシールも貼付した。

パティシエの開さん

 【手づくりのこだわり 生まれた逸品】
 製造を担当した「ふるる」では外注での製造も考えたというが、手づくりのものを供給してほしいとの要望に応え手作りでの試作を繰り返した。
 同社の秋安俊豪社長は、「一定数を製造するには場所も必要だし、時間もかかる。何とか期待に応えたい一心で、スタッフ一丸となって開発に当たりました」と完成を喜んだ。
 開発に当たったパティシエの開美香さん(36)は、昨年の5月に入社。「趣味に過ぎなかった」という菓子作りに情熱を持って取り組んだ。特に難しかったと振り返るのは、「抹茶クッキー」の焼き加減。「長ければエグみが出るし、短ければ生焼けになる」とし、丁度よい塩梅を見つけるまで試行錯誤が続いたという。
 溝尻出身の開さんは、数年前にUターン。母の実家のある大浦地区に移り住み、夫と長女、長男の4人で暮らしている。幼い頃には、マヨネーズを片手に祖父の畑でキュウリをかじったという開さんは、「自然豊かな地元で大好きな仕事につけて、やりがいのあるプロジェクトに関わらせてもらい楽しいです」と笑顔を見せた。
 保存料不使用で地元食材にこだわった手作りクッキー。当地を代表する名物土産になる日も近いかもしれない。

ゆるキャラとともに商品をPRする関係者ら
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