吉原地区で大注連縄づくり 水無月神社で例年より早く迎春準備【舞鶴】
投稿日時:2005年11月08日(火)
舞鶴氏吉原地区の人たちでつくる「吉原大注連縄(しめなわ)会」(長崎忠雄会長)が、市内の神社に掛ける大注連縄づくりに取り組んでいる。東吉原の水無月神社に集まっての作業は、すっかりこの季節の風物詩の風景。今年は例年よりも10日も早く最後の仕上げが進んでいる。来月に各神社に出向き、新しい大注連縄に掛け替えて迎春準備も本格化する。漁師や水産加工業者が多い吉原地区で、漁の操業の安全と大漁を祈願して、注連縄づくりを始めたとされる。長年、朝代神社や大川神社など西地区の神社に奉納していたが、きれいに仕上げられた大注連縄が評判となり、いまでは東や大浦地区の神社からの依頼も増えてきた。漁業者と縁の深い松尾寺にも奉納している。九月末ごろから青井や上福井などの農家からもち米の藁(わら)を手に入れ、きれいに揃えた。その後、男性の会員らが早朝から水無月神社で、3束の藁を1本により上げる作業をし、約8メートルの大注連縄約60本を10月末に完成させた。11月5日は、女性会員らも合わせ18人が集まり、大注連縄の余分な藁をハサミで切るひげ切りという仕上げに取り組んだ。女性らはハサミを動かしながら「1年は早い」とおしゃべりも楽しみながら、今年も健康で作業ができたことを喜び合っていた。舞鶴の底曳漁船で最年長船長の長崎さんは「時間がある時に作業をしようと集まっていたら今年は早くなった。12月中旬ごろから掛け始める」と話していた。
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