台風23号被害で市の農家支援策で 農業災害ボランティア19人駆けつける 【舞鶴】
投稿日時:2004年12月07日(火)
台風23号で被害を受けた農家を支援するため、舞鶴市が打ち出した農業復旧緊急支援策の一つ、農業災害ボランティア派遣が12月4日から始まった。市やJAなどで組織するボランティアセンターが、依頼のあった農家へボランティアを派遣。この日は市内や大阪からの参加者たちが西方寺などの2軒の農家に駆けつけ、ビニールハウス内の畑を覆った泥の片付けなどに汗を流した。河川流域や山間部の農地では土砂や樹木などが流れ込んだり、ビニールハウスなどが壊れる被害が続出。市はそうした農家を支援するため、国の農地災害復旧事業の個人負担を軽減するなどを盛り込んだ緊急支援策を決めた。農業災害ボランティアは国の災害復旧事業の対象とならない田畑を対象に、土砂やごみの片付けなどの作業でボランティアを派遣する事業。同3日までに10人の農家が依頼し、46人がボランティア登録した。作業は土・日曜日に実施し、第1回目の4日は、西方寺の定方克之さんと志高の後守貴博さんの2カ所で19人が参加した。定方さんは約20アールの畑で野菜を有機栽培で作っているが、近くの岡田川の氾濫で畑は泥で覆われ、収穫できなかった。友人らやボランティアの助けを得て、排水路の泥の片付けなどに取り組んできたが、大部分の畑は泥が残ったまま。この日は市内や京丹後市などから来た9人がハウス内に残る深さ約15センチの泥を、スコップや手で取り除き、埋まっている農業資材を回収し、川で泥を洗い流した。兵庫県高砂市から参加した会社員の三好一夫さん(57)は「少しでも役に立てればと思って来た。実際に現地で作業をして被害のひどさが分かった」と黙々と泥をかき出した。定方さんは「自分たちでやっていると悲観的になったりもするが、こうして手伝ってもらうことで元気づけられもします。大部分の畑の泥は乾いたら土に鋤き込むつもりですが、収穫できるのは1年後になりそうです」と話していた。同5日も八田などの農家3軒で20人が作業した。ボランティアに関する問い合わせはまいづる農業災害ボランティアセンター事務局(電話66・1023、市農林課)。
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