台風15号の影響による高潮被害 床下浸水や道路一時通行止め【舞鶴】
投稿日時:2004年08月24日(火)
台風15号の影響による高潮が8月19、同20日と発生し、市内では民家の床下浸水や道路が冠水して一時通行止めになるなどの被害が出た。今回は台風が通過したことで気圧が低くなり海面潮位が高くなったが、今年に入って潮位が高い傾向が続いており、今後も台風や低気圧の通過などに注意が必要だ。舞鶴海洋気象台の潮位観測(観測地点は浜地区)では、20日に予想潮位42センチ(東京湾平均海面上)を上回る最高潮位98センチ(同)を記録した。それにともなって市内で高潮被害が報告された。市消防本部のまとめでは、20日に竜宮や愛宕浜、吉原などの民家や店舗など70戸(東地区29戸、西地区41戸)が床下浸水した。あまり潮がこなかった愛宕竜宮公園横の道にも高潮で川から逆流した水が側溝から溢れたり、伊佐津川沿いを走る吉原の府道余部下舞鶴線の道路で最高20センチ冠水。市内全域では80路線で冠水し、通行止めなどの措置が取られた。また、舞鶴湾に流れ込む志楽川下流域の泉源寺の水田では、河口部に最も近い水田に海水を含んだ水が農業用水路から逆流して流れ込み、収穫を間近に控えた稲への影響が心配されている。昨年9月13日には台風14号の接近で、潮位が急激に高くなり、流れが激しくなる急潮(きゅうちょう)が発生し、田井など府内各地の定置網が破れる被害が起きた。今回の台風通過にあたっては府漁連は8月17日から各漁協へ急潮情報を送って、注意を呼びかけた。同21日までのところ、府漁連には網の被害は報告されていない。今年は潮が高い傾向にある。特に夏場は毎年潮が高いが、先月(7月)の観測値は予想潮位から5、60センチ高くなっていた。日本海について詳しい京都大学フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所の上野正博助手は「今回の高潮は台風が入って気圧が下がり、北西からの強風が吹き寄せたことの影響と思える。ただ、今年が潮の高い傾向にあるのは地球温暖化とか1年周期の大きな波が来ているとかいろいろ説がある」と話していた。
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