古民家でゆっくり過ごして ぎゃらりー・喫茶「こもれび」 白屋町に移転 田畑の景色眺めながら【舞鶴】
投稿日時:2012年06月15日(金)
ぎゃらりー・喫茶の「こもれび」が市場から白屋町に移転し、古民家を改築した店舗で再開した。天井には大きな梁がむき出しになって昔の民家のたたずまいを残し、大きな窓からは外の田畑と桜並木を眺めることができ、ゆっくりとした時間が流れている。 かずら編みの創作や廿日の市実行委員長も務める永井玲子さん(58)が、市場の実家でこもれびを営んでいたが、田舎の民家に移そうと白屋町の空き屋を購入し自宅兼店舗にした。1941(昭和16)年、海軍の第3火薬廠が朝来地区に移転したのに合わせ、建物は白屋町に移築されており、使われている部材は100年以上経過しているという。 引っ越しを決め店の設計を考え再開するまでに1年をかけた。自らも壁に漆喰を塗り板を磨くなどしたほか、地域の住民も手伝ってくれた。天井板をはずし曲がった形そのままの梁を見せ、壁に大きな窓を嵌めてカウンター席を設けた。のどかな田畑の農作業が目に入り、さっそくスケッチする画家もいた。 展示スペースには作家たちの染め、陶器、岩手県大槌町の復興を支援する品物が置かれている。今後、発表の場として企画展も開いていく。 永井さんは「来られた方は懐かしいとおっしゃっています。のんびりとした空間で時間を過ごしてもらえれば」と話す。飲み物、ピタパン、食事、天然・自家製酵母パン(6月は26日販売)もメニューにある。6月22日午後7時からは山里優作さんらによる歌とギターなどのコンサート。2,500円(1ドリンク付き)。 営業は午前10時~午後6時。休みは水・木・第1日曜日と20日。
【問い合わせ】電話63・0058、こもれび
写真左=大きな窓から田畑を見ることができる店内
写真右=作品の展示スペースと店主の永井さん
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