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北都信金余内支店 「還付金でATM」の典型例<br>特殊詐欺被害・未然防止で感謝状

北都信金余内支店 「還付金でATM」の典型例
特殊詐欺被害・未然防止で感謝状

投稿日時:2022年03月08日(火)

 舞鶴警察署で3月3日、特殊詐欺被害未然防止功労法人への感謝状贈呈式があり、京都北都信用金庫余内支店の富永由紀夫支店長(56)に感謝状が贈られた。
 事案が発生したのは2月4日。午後6時ごろに外出先から店舗に戻った富永さんが、店舗に併設されているATMコーナーで、携帯電話で通話をしながら端末操作をしていた高齢女性に気づいた。挙動が明らかに不審なことから、直ちに制止するべく女性のもとへ。声も大きかったため、会話の内容も聞こえ、市税の還付金を受けるための操作を誘導されていることが分かった。また、富永さんが画面を確認したところ振込先は大阪の金融機関になっていたという。女性は当初、必死の制止を聞き入れなかったが、電話を代わると通話はすぐに切られた。
 被害を未然に防いだ富永さんは、日頃から職員に対して「お客様が被害に遭わないよう目を光らせる」よう指導しているといい、今回は自ら先頭に立って実践した結果となった。
 富永さんは「犯人たちは北都信金の職員も名乗っており、とても腹立たしかった。これからもこうした被害からお客様を守れるよう職員一丸となって職務に努めたい」と力を込めた。
 舞鶴警察署の足達功署長は、「銀行の職員の方が声をかけても、信じ切っている被害者に怒られることもあると聞きます。勇気を持たないと出来ないことですが、乗り越えてやっていただいていることに感謝します」と話した。

感謝状を手にする富永支店長
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