初夏の味覚 京のブランド産品 「丹後とり貝」出荷始まる 大型、肉厚、甘い身に舌鼓【舞鶴】
投稿日時:2014年06月10日(火)
府北部沿岸の初夏の味覚「丹後とり貝」の出荷が、6月5日から始まった。昨年夏の高水温や台風の影響などもあり、貝が十分に生育するのを待って、昨年より半月遅れの出荷となった。今月末まで、府では昨年並の約7万個の出荷を予定している。
「丹後とり貝」は、舞鶴湾や宮津市の栗田湾などで養殖された、出荷サイズ100グラム以上の大型のトリガイで、京のブランド産品に認定されている。宮津市の府海洋センターで生産された種苗を約1センチの稚貝にし、7月頃に粒状の無煙炭のアンスラサイトを敷いたコンテナに入れ、育成いかだで海中約8メートルに沈め1年間育てる。肉厚で大きな身は甘味があって人気が高く、主に京阪神や東京へ出荷される。
出荷前の4日には、舞鶴とり貝組合(川﨑芳彦代表、23人)が青井沖のいかだで、海中からコンテナを引き揚げて貝を重量別に選別した。今年は8センチ以上で150グラム以上の「大」は少なめで、大半が「中」と「小」だった。生産者の川﨑弥一郎さん(29)は「台風の影響などで変形したり規定サイズに育たなかったものも多いが、身の大きさや甘味は十分」と話していた。
5日には舞鶴から約6000個が初出荷され、下福井の「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」では、昨年同様に「大」1個1,200~1,300円、「中」950~1,000円で販売を始めた。店内でも、湯通しした刺し身や握りずしで味わうことができる。
初めて食べた、奈良県天理市の服部みやびさん(25)は「シャキシャキした食感で歯ごたえがあって、何回噛んでも味が出て美味しい」と舌鼓を打っていた。
写真左=いかだの上で丹後とり貝の大きさを測る生産者
写真右=「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」で味わえる丹後とり貝の刺し身
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