列車と桜のロードに 「朝来ふれあい向う三軒両隣」 府整備中の遊歩道で 高専生も子供が乗れる列車製作で地域に恩返し 戦中戦後は鉄道路線、桜並木の憩いの場に 【舞鶴】
投稿日時:2010年12月03日(金)
朝来西町の府営住宅の住民でつくる「朝来ふれあい向う三軒両隣」(四方筆樹会長)が、朝来川沿いに府が整備中の遊歩道を、「ポッポの桜ロード」にしようと夢を広げている。近くに以前鉄道が走っていたことにちなみ、電動四輪車を子供たちが乗れる列車のように舞鶴高専の学生に改造を依頼した。来春完成する遊歩道に走らせ、桜並木とホタルが飛び交う憩いの場にしていく。 同グループは朝来小学校の児童の見守り活動や地域の環境整備、高齢者のつどいなどに取り組んでいる。府営住宅の近くを流れる朝来川で、草刈りやトラック10台分のごみの回収を3年がかりで行った。 府が整備を進める遊歩道は公募型の公共事業として実施している。同グループは近くの市道沿いの桜並木とつながる桜ロードとして、またホタルやコイが泳ぐ自然豊かな散策路として地域づくりに活用する思いで応募した。区間は300メートル。 朝来地区は戦時中から戦後、旧海軍の火薬廠工場などへ荷物を運ぶ鉄道線路が敷かれていたことから、鉄道を思い浮かべる遊歩道にしようと、近くの舞鶴高専に相談したところ、学生たちが高専祭の展示作品として列車を製作した。機械工学科の5人が同グループから提供を受けた2台の電動四輪車を改造、特急をイメージしてアルミの板を曲げてつなぎ四輪車のボディーにした。子供たちを乗せる客車も連結させる。 四方さん(67)は「学生たちに作ってもらった列車を今後大切に使っていきたい。夢がだんだん形になってきて一層力が湧いてきました」と喜ぶ。機械工学科5年の足立恵太さん(19)は「卒業前に地域に恩返しをしようとつくりました。物づくりを通して人に役立つ経験にもなりよかったです」と話す。
写真左=電動四輪車を列車に改造した高専生と四方さんら
写真右=朝来川沿いで府が整備中の遊歩道
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